【第250回】 毎週恒例4コマ講義とミーティングで疲れ果てた次の日も名谷と六甲の往復（2019年11月21-22日）

• 5:30起床。いったん帰宅し，着替えてからレトルトご飯を電子レンジ加熱して冷や奴を添え，豚肉とエノキダケとナスのピリ辛味噌汁を作って朝食。コーヒーを淹れて水筒に詰めて六甲へ。
• 急に寒くなったせいか3人も病欠だったので，1-2限は遠隔で参加している博士後期の院生が1人いるのでまだ良かったが，3限の疫学特講に至っては学生1人だった。せっかく作ったのでInfectious Disease Epidemiologyの資料と，Rothmanのテキストに載っているReed-Frostモデルのグラフを再現するRコードをリンクしておく（グラフは右）。得意なところなので，これだけであと3回くらい喋れるネタはあるのだが，2単位のEpidemiologyという科目の中でのバランスを考えると，こればかりやっているわけにもいかない。
• 4限の環境保健学特講ではEnvironmental EthicsとEnvironmental Justiceの話をした（資料）。環境問題は社会的弱者にしわ寄せがいくことが多く，社会的弱者は元々栄養状態や健康状態が十分に良くはないし，治療やケアを受けに行くようなチャンスも限られていることが多いため，環境悪化に対してもより脆弱であって健康状態が悪化しやすい，という考えからEnvironmental Justiceに行き着くのは，ある意味当然だが，普段は誰もそんなことは考えずに過ごしている。ゴミの不法投棄がされるような場所の近くに住み，水や空気が悪化する影響を直接受けるのは，いつも社会的弱者だ。そこに目をつぶって金持ちならば先端医療を受けられるという社会のあり方は，道徳次元3以上の人にとっては耐えがたい不正に思われる。地球上のすべてのものはつながっているので，金持ちにだっていつ間接的な悪影響が出てくるか，誰にもわからない。USAのHealthy People 2020でGlobal Healthが4つの柱のうちの1つになっているのは，その視点からだし，その方が理屈の上でもすべての人が納得するに違いないが，だからといって倫理的な側面がどうでも良いわけではない。こういうデリケートな話を英語で喋っていると，自分の表現力が未熟であることを痛感させられる（資料に書いてないことをアドリブで結構喋ったし）。
• 5限の時間に修士2年の学生4人のうち3人の相談に応じた。1人だけデータを取って帰国したのが10月だったが，他の3人は夏には帰国していたので，最近，データの分析が佳境に入ってきていて，しかもRStudioでRのコードを打って解析しているので，いろいろできて，データも面白いので楽しい（本人たちは楽しむ余裕まではないかもしれないが）。人口学の講義をRStudioでコーディングさせるスタイルでやったのは正しかったと確信した。保健学研究共通特講IV，VIIIもEZRをやめてRstudioでコーディングさせたいところだが，全領域の学生が受講していて多人数なので，サポートする時間が足りないよなあ。他の共通特講はオムニバスなのに，なぜかこれだけほぼ1人でやっているのが間違っていると思うが，Rのコーディングに慣れている教員が他に何人もいるわけでもないので，やっぱり当面はEZRで続けるしかないか。
• 6限のミーティングはFSMの3集団で身体計測と血圧と食事調査をしてきた修士2年の院生の経過報告。データが多すぎて筋道をつけるのが大変だし，全部入れると物凄い大論文になってしまいそうだが，面白い話。ここで足掻いてみることが，きっと将来に生きるはず。
• というわけで疲れ果てて帰宅し，ラーメンを作って食べ，そのまま眠ってしまった。
• 明けて金曜，疲れが残っていて起きられず，8:00頃起きて体重を量ったら，前日より1kg増えていた。食べたのがラーメンであったことと，食べてすぐ眠ってしまったことの両方が寄与していると思うが，今日は食べる量を減らそう。
• まずは名谷キャンパスへ出勤し，返事を要するメールに答えてから査読仕事。R研究集会の夜行バスの予約もしなければ。午後には情報セキュリティ委員会の会議があるため，昼には名谷を出て，六甲台第一キャンパスの生協食堂で昼飯を食べてからフロンティア館で仕事をして，会議時刻になったら第二キャンパスに降りる予定。終わったら名谷に帰ってこなくてはならないだろうが。
• というわけで名谷キャンパスに戻ってきたら17:30を過ぎていた。その後21:00頃まで書類仕事や査読をしてから帰途に就き，LIFEで食材を買って帰宅。浴槽に湯をためて入浴し，洗濯機を回しながら晩飯を作って食べた。

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