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【第372回】 今日も2コマ講義(2020年4月21日)
- 7:00起床。74.40kg,98%,36.4℃。
- 今日は午前中2コマ遠隔講義があり,夜には健康学会理事会を遠隔でやることになっている。合間に査読と校正。
- 昨日は捺印した書類を出すためにキャンパスに行ったが,今日は在宅勤務にする。
- 新型コロナウイルス感染症患者に対する積極的疫学調査実施要領(2020年4月20日暫定版)が感染研サイトに載っていた。テレビでも報道されたが,やっと,濃厚接触者の定義が発症2日前から1メートル以内で15分以上に拡大されたということだ。これたぶんアプリ導入とセットでやらないと,既に不足している保健所のマンパワーがますます酷いことになると思うので,アプリ導入の目処が立ったということなのだろうか(2月初めの外国人記者クラブでの発表で,西浦さんが発症前にもかなり感染させているという報告はしているのだから,逆にもっと早くそうしてくれていれば,捕捉率を上げて感染拡大抑制がもっとうまく行っていたかもしれないのだが,前にも書いたが,ルーティンを変えるのは,よほど強い根拠がないと難しいのだろう)。
- 国際情報検索のテーマが感染症情報を検索するということで,WHOのCOVID-19検査に対する方針を探すという課題を立てて実演してみせた。これには3つの意味が含まれている。(1)どういう目的で検査すべきか,(2)ラボでの検査の方法はどうすべきか,(3)状況に応じた検査対象はどう選択すべきか,である。(1)については,Unity Studies: Early Investigation Protocols.という文書が出ている。初期には少数の症例(FFX)と濃厚接触者の検査により症例に共通する特徴や二次感染者数を調べること(2月10日),世帯内伝播調査(HH)(2月28日),ヘルスワーカーの感染リスク因子の調査のための検査(HW)(3月17日),一般集団の血液検査による感染状況の調査(おそらく抗体検査による)(2月18日),物質表面のウイルス検査による環境からの接触感染リスクの調査(2月18日,プロトコル)をすべきとしている。(2)については,Laboratory Testing for 2019 Novel Coronavirus (2019-NCoV) in Suspected Human Cases.(2020年3月19日)という文書が出ている。上気道からのサンプルと下気道からのサンプルの両方または片方を感染リスクに注意しながら採取し,2-8℃で輸送し,rRT-PCRで確定診断するとしている(この文書は約1ヶ月前に出ているので,唾液サンプルへの言及はない)。集団中への広がりの評価には血清検査(抗体検査)も薦めるし,ウイルスの系統関係や伝播経路を明らかにするために遺伝子配列検査も薦めるが,培養はルーチンとしては薦めない,と書かれている。(3)については,Laboratory testing strategy recommendations for COVID-19(2020年3月21日)という文書が出ている。患者が未発生の地域では疑い例を全数検査するが,蔓延している国や検査能力がニーズに満たない地域では優先順位を付ける必要があり,重症化リスクの高い人やヘルスケアワーカーを優先して検査すべきとしている。
- 夕方から日本健康学会理事会をZoomで2時間。その後LIFEで食材を買ってきた。
- 校正はだいぶ進んだが終わらず。
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