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【第1769回】 月曜は名谷へ出勤(2024年12月23日)
- 昨夜作った鍋を温め直し、茹でて湯を切った素麺を入れて朝食。今日は名谷へ出勤。
- 某noteの件。これを論理的思考能力のテストと呼んで結果の得点を包括的なテストスコアと考えるのは無理があると思うし(この論文の要旨には一次元性があると書かれているので、単一尺度としての内的一貫性があるということなのだろうが、そうならば合計点を尺度得点として扱うにはクロンバックのαがある程度高いことを確認すべきであろうし、質問の中身は疫学・生物統計学の基礎のようなものが多いので、一般的な論理的思考能力を示すものとは到底思われない。単文ではないので、むしろ新井紀子さんたちのRSTに近い、読解力の測定になっているかもしれないが)、7項目版のCRTの分布がほぼフラットなのもちゃんと測れていない可能性があって問題あると思うし、ピアソンの相関係数の絶対値が0.2より小さいなら、いくら相関係数がゼロという帰無仮説が有意水準0.05で棄却されても、ほぼ無相関に近いと解釈するのが自然だと思うし(データファイルが公開されているので試してみると、普通の散布図を描いても重なりが多くてわかりにくいが、両軸ともジッター付きでプロットすれば――Rでは、plot(x, y)とする代わりに、plot(jitter(x), jitter(y))とすれば、整数同士の関連を見る場合でも適当に散らばりをもたせて散布図を描いてくれる――、ほぼ相関がなさそうなことはわかる)、そもそもサンプルが兵庫県の住民を代表していない(Yahooのパネルらしいが、せめて「立花好き」を交絡として調整してみたら良いのではないか)。回答者のうち設問をちゃんと読んでいないと判明したために解析から除いた人が100人以上いたというのもまずかろう(そのためのチェック質問が2つしかないので、偶然そこだけはパスできたが、最初に上げたテストの文章は面倒くさいのでちゃんと読まなかったという人も多数いそうだ)。論文ではないし、noteに書くのは自由だけれども(釣り?)、それを新聞などがそのままの論調で記事として紹介してはまずいと思う。釣りに引っかかるのも癪なので敢えてnoteはリンクしないが。
- ご恵贈御礼。藤井亮輔、鈴木康司『超入門! Rでできるビジュアル統計学:学会・論文発表に役立つデータ可視化マニュアル 第2版』金芳堂、ISBN 978-4-7653-2019-1(Amazon | honto | e-hon)をいただいた。4つのパートに分かれていて、Part 1がRの紹介と前準備、Part 2が質的な変数のグラフ、Part 3が量的な変数のグラフ、Part 4が地理空間データ・カラーグラフの可視化、という構成。最近のR本の多くと同じく、tidyverseとggplot2を使っているが(だからbaseに拘っている自分としてはコードは使えないのだが)、考え方や注意点も含めたグラフ作成に特化した本としてユニークだと思う。ありがとうございます>著者のお二方。
- モンスター最終回は、架空の汚染物質にして、白黒つけないまま示談という、まあ人間ドラマとしては正解だったのだろうが、せっかくなら、飲料水経由の長期曝露での健康被害ということでは、ミシガン州フリントの水質汚染とか、最近の事例として吉備中央町のPFASとか、実例を参考にしてほしかったところ。大企業の営利目的の不正というだけではちょっと陳腐な気はした。趣里と古田新太は好演だったし、続編ができそうな終わり方だったので、続編ではネタにもう一捻りほしい。
- MISIAの特番は、悪くはなかったがリトグリの無駄遣いと思うのを禁じ得なかった。リトグリ、トークも面白いのに。それか、あるいはどうせなら1時間丸ごと、MISIAとリトグリだけでアカペラライブ番組にしたら良かったのに。それが難しければ、せめてSpicy Sessionsみたいな感じで、少人数ずつちゃんとセッションするとか。少なくともリトグリが演っているときはバックコーラスはつけずに、リトグリとMISIAだけでハモった方が良かったのでは? かつて書いたように、リトグリにはTribute to MISIAでカバーアルバムを作ってほしいくらいなのだが。
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