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【第405回】 今日も3コマ講義(2020年5月26日)
- 7:00起床。77.10 kg,98%,36.5℃。
- 蕎麦を茹でて食べ,可燃ゴミ出し。
- 神奈川と北海道は事前に決めた基準をクリアしていないが,昨日緊急事態宣言が解除されていなかった自治体すべての宣言が解除されたとのこと。理屈が通らないので政治的決定だろう。危機に瀕するとメチャクチャなことはできないが,多少余裕が出ると,様々な政治的思惑が錯綜して,意図や効果を読み解くのが難しい発表が出てくる。ある意味仕方がないことだろうが。
- 2限までは在宅勤務し,昼に名谷キャンパスへ出勤して保健統計学特講の分担2回目の講義をする予定。
- ブラジルの確定患者数がUSA,ロシアに次いで世界3位になったというBMJのニュースが,2020年5月21日付けで出ていた。ダウンロード済みのデータファイルをリネームして,Rコードを再び走らせて国別死者数推移を描いてみたら,ブラジルの急上昇は確かに目に付くが,それでも当初よりは指数的増加の傾きは小さくなっているので,意外に早くR<1になるのかもしれない。西浦さんが東洋経済でインタビューに答え,先週触れていた論文(ここでも紹介した)に言及し,集団免疫戦略に切り替える国が出てくるかもしれないという主旨の発言をされているが,クラスターの存在や年齢などによる異質性をちゃんと考えたモデルだと総感染者数が人口の20%程度で集団免疫に至る可能性があるとすれば,終息までの総感染者数は当初予測より少なくて済みそうだが,それでも多くの先進国には受容不可能だとぼくは思っていた。しかしUSAの死者数は既に10万人近いので,言われてみれば,もはや抑え込むというレベルではないのかもしれない。そうなると,確かに,抑え込みに成功している東アジアの国々と,集団免疫状態に達するまでのUSAとの交通は大きな問題になりそうだ。難しいなあ。
- 保健行政論の講義をしていて,法律の条文のURLが古いままだったのと,薬事法を薬機法に直すのを忘れていたことに気づいた。後者だけ直したpdf資料を再アップロードしてから名谷キャンパスへ向かう。
- 保健統計学の講義は,まあ予定通りに終わったが,交互作用,感度と特異度,優越性試験と同等性試験と非劣勢試験,生存時間解析というトピックを1時間半に押し込めるのは大変だった。例年思っているが,無理があるよなあ。そういう分担なので仕方ないのだが。
- Science ImmunologyのBryant JE et al. "Serology for SARS-CoV-2: Apprehensions, opportunities, and the path forward" DOI: 10.1126/sciimmunol.abc6347(2020年5月19日)は,血清検査の潜在的可能性と,そのために必要な検査性能を論じている。
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