Latest update on 2021年7月4日 (日) at 18:43:39.
反対の科学的な論拠としては,以下が挙げられます。
https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20210616/1000065831.htmlで報道されている古瀬さんたちのモデル予測結果がhttps://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000793713.pdfにあり,もっともありそうなδ株の影響大の場合68-70ページにあるように破滅的な結果になります。
https://www.eurosurveillance.org/content/10.2807/1560-7917.ES.2021.26.24.2100509やhttps://www.medrxiv.org/content/10.1101/2021.06.12.21258835v1など,変異株別の推移を考えると,δ株の影響を考えないことは非現実的です。
さらに,熱中症による救急搬送がただでさえ多いのに,日本の暑さに慣れていない海外からのアスリートや報道関係者が熱中症リスクが高いと考えられること,熱中症リスクとマスク着用による感染予防が両立しにくいこと,など考えると,rigidな数字は出せませんが,オリンピックを開催すると東京の救急が致命的なダメージを受けることはほぼ明白です。https://www.fdma.go.jp/pressrelease/houdou/items/neccyuusyounennpou.pdf
https://www.mdpi.com/1660-4601/18/7/3620として,時系列解析で負荷を予測し,結論として,熱中症とCOVID-19の二重負荷を考えたら,この夏に五輪を実施したら基幹保健医療サービスの維持が困難になるとする論文が3月31日に出ています。
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