【第1113回】 名古屋で会議（2022年7月15-16日）

• 5:30起床。82.55 kg。
• 入浴して洗濯し、レトルトご飯にレトルトカレーを掛けて朝食を済ませてから名谷キャンパスへ。
• 留学生の倫理審査申請書類を完成させ、メール送受信し、事務でいくつか用事を済ませてから名古屋に向かう。
• 時間的にギリギリになってしまい、新神戸駅でお土産と弁当を買っていこうと思っていたが、断念せざるを得なかった。
• オミクロン株では再感染が広く見られているが、再感染だからといって有害性が低いとは限らないというTIMEの記事の良いところは、ちゃんと典拠となる論文の学術誌を明記し、その論文にリンクしている点だ。Scienceに6月14日付けで掲載された、Reynolds CJ et al. "Immune boosting by B.1.1.529 (Omicron) depends on previous SARS-CoV-2 exposure"（オミクロン株(B.1.1.529)感染は、すべての他の株への免疫を増強するが、オミクロン株自身への免疫はミュートされる、とabstractにある論文）や、Natureに5月18日付けで掲載された、Suryawanshi RK et al. "Limited cross-variant immunity from SARS-CoV-2 Omicron without vaccination."（オミクロン株感染によって、既にワクチンで誘導されている免疫は増強されるが、ワクチン接種していない人ではオミクロン株以外の株への免疫はつかない、とabstractにある論文）を正しく引用して記事を書いているのが素晴らしい。どうして日本のメディアはこれができないのか？　というと、真っ当なサイエンスライターが少ないことと、マスメディア界に蔓延っている、出典を重視しないため度々省略されるという慣行を是正できずにいるからだろう。学術的な内容に限っては、典拠が明示されていないとまったく無価値であることが一般常識になれば、マスメディア界の慣行も変わってくれるだろうか。
• 今日は見なかったが、NHK朝ドラ「ちむどんどん」は、これまでの展開がすべて暢子の夢だったということにして（そうすれば、コックなのに髪を処理していないとか、過去の経験から何も学んでいないなど、いろいろおかしいことに、妄想だからということで説明がつく。知らなかったはずの古酒が出てきたりするのは、潜在意識のどこかにすり込まれていたということにすれば良かろう）、時を戻して沖縄を出るところから再度始めたら良いのではないか？　流石に無理か。ドラマは脚本家や演出家など制作陣によって当たり外れがあることが多いので、野木亜紀子さんなど信頼できる脚本家の作品を見るかどうかを決めるのは一案だけれども、この俳優が出ているなら見るかという判断でほとんど外れがないのは、芳根京子さんと小芝風花さんだと思う。出る作品を選んでいるのか、それとも、彼らが出ることによって作品が引き締まるのかはわからないが。とはいえ、「ちむどんどん」の現在の展開は、仮に彼らが出ても救われないと思うので、ある程度作品は選んでいるのかもしれない。運なのかもしれないが。「さとる」役の俳優さんなど、昨夜の星新一ショートショートドラマでは素晴らしかったので、「ちむどんどん」での痛い配役は気の毒。
• 昼からラオス研究の班会議で、美味な中華料理屋で晩飯を食べてからホテルに着いたら、ドラゴンズは1-2で負けていて、そのまま眠ってしまった。
• 6:00前に目が覚めたら、妻からLINEが入っていて、8:15から再放送があるチコちゃんにたぶん長野の食文化の専門家という立ち位置で出演していると知ったが、今日も9:00から名古屋大学で会議なので見ることができない。で、NHKプラスを探したら、もう公開されていた。ただ、好きなのはちゃんぽんというオチは台本じゃないかなあ。
• 9:00から始まった会議が予定通り昼過ぎに終わり、名古屋大学博物館で行われている特別展「世界の発酵食をフィールドワークする」を、この特別展開催の契機となったという「発酵食品の自然と文化研究会」を立ち上げた横山さん自身（ラオス研究班のリーダーでもあるので）に解説していただきながら見学するという贅沢を味わった。大変面白かった。その後、今池のしら河に行ってひつまぶしを食べてから解散。横山さんが、だし汁は料理に使っても美味いと言われるので、だし汁のレトルトパックを買ってから帰途に就き、2時間弱で帰宅。
• 芹奈とmanakaがリトグリを卒業するというニュース。KARAからニコルとジヨンが脱退したときを思い出した。たぶんどんな新メンバーが加わっても、ファンの間では5人のときのイメージが染みついているので、複雑な心境になってしまうのは否めないだろう。オリックス劇場でもロームシアターでも、かれん、MAYU、アサヒの3人がMCの中で「どんな形になっても」と何度も強調していたので、若干2人が抜けてしまう予感はあったが残念すぎる。芹奈とmanakaはそれぞれの音楽活動をするというが、たぶん体調がついていかないので、このままの形が長引くとリトグリの活動の足枷になるといった思いもあったのではないかなあ（We!プレの動画でも2人の今は回復しているという生の声が聴けたのは良かったし、顔色は悪くはなかったが、2人とも言葉や所作の端々に自分の体調への不安が滲み出ていたように思う）。新メンバーをオーディションで決めるというけれども、息を吸い込む音だけで出だしをピタッと合わせられるとか、耳栓をしていてもハモれるといったレベルに入り込める人はそうそういない気がするので、なかなか難しいかも。まさかソニーは早希さんをLHIとぷらそにかから移籍とかいったことを考えているのか？　たしかに早希さんならできるかもしれないが（加えていうなら、早希さんの前にLHIにいた遙海さんもソニーだし能力的には可能だと思うが……2人とも(1)名前だけを芸名として活動していて、(2)歌唱力は破格に高く、ハモリもできて、(3)ミュージカル経験者だけあってダンスもできる、という意味で現在のリトグリの方向性と合っているし……）、でもせっかくMAYUが、芹奈に近い艶のある中音域も、これまでmanakaが出していた迫力ある低音域も楽に出せるようになってきたのだから、3人のままでも良いと思うがなあ。アサヒが「みんなを置いていくようなことはしない」と何度も繰り返していたのは、ある意味、2人がGaollersを置いていったという含意になってしまうが（たぶんアサヒはそこまで考えていないかもしれないけれど）、3人では5声のハモリはできないのだし、足枷になりたくないという思いで脱退し（麻珠のときとは違って体調不安が最大の原因だから、卒業というよりも脱退というべきだろう）、新メンバーを入れて複雑なハモリが再びできるようにするべきだという判断であれば、それはそれで切ないけれどもリトグリという奇跡的なアーティストを維持するためには仕方ないのではないか。ただ、芹奈もmanakaも唯一無二の才能あるシンガーだと思うので、ゆっくりで良いから、自分のペースで音楽は続けて欲しいと思う。
• 今日のドラゴンズは1-0で勝っていたが（2つのエラーで絶体絶命の危機だったところを切り抜けられたのは、岡林選手の肩のおかげだったと思う）、9回裏にライデル・マルティネス投手が近本選手の足で1点を失って追いつかれ、大野投手の勝ちが消えてしまった。けれども11回表に三ツ俣選手の犠牲フライと平田選手のソロホームランで勝ち越し、そのまま3-1でタイガースに勝った。
• 偶々見たのだが、『初恋の悪魔』というドラマのキャストと音楽が凄かった。林遣都と松岡茉優がカップルになりそうな感じは、傑作だった『銀二貫』以来か（松岡茉優のインタビューを読んで気づいたが、この作品、『問題のあるレストラン』の坂元裕二さん脚本なんだな）。そこに柄本佑と仲野太賀を加えた、警察関係者なのに捜査も逮捕もできない4人が推理合戦を繰り広げる――柄本佑と仲野太賀が前座というかワトソン役で、観察力と論理的思考力に長けた林遣都が一部真相に近づくけれども人格破綻していて人の心がわからないために真相がわからず、ちょっと過去にトラウマがある二重人格っぽいがストレートな発言が格好良い松岡茉優が真相に辿り着くホームズ役……だが、仲野太賀と林遣都のダブル主演ということになっているので、今後役回りが変わってくるのかもしれない――という安楽椅子探偵(=armchair detective)モノの王道的な筋立てに加えて、田中裕子と伊藤英明と安田顕をこんな贅沢な使い方をするのかというアクセントと、ちょっと不器用で天然風だが純粋で真面目な刑事役の佐久間由衣がまた良い。極めつけはテーマ曲がSOIL&“PIMP”SESSIONS（劇伴もか？）という素晴らしさ。これは毎週見よう。
• 早希さんの新作「シルエット・イン・ブルー」はシティ・ポップ風で夏っぽいメロディとテンポと歌唱が素晴らしい。アコギで田中志門という方がクレジットされている他に音源としてクレジットされている人がいないということは、作詞作曲歌コーラス全部一人多重録音だよなあ、たぶん。元ぷらそにかつながりで風太さん、元sinfoniaつながり（というか、Shimo-renのインタビュー記事によればsinfoniaはこの2人から始まった感じだが）でのShimo-renの協力が熱い。

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