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【第1885回】 講義と会議(2025年7月17-18日)
- 木曜は例によって朝から晩まで六甲で講義。甲子園のドラゴンズとタイガースの試合が雨天中止だった。
- 金曜も会議2件のため六甲へ。
- ふと思いついたが、チームみらいのtagline、「政治を止揚(アウフ・ヘーベン)する」というのはどうだろうか。イデオロギーベースでは不可能な、チームみらいの方法論でしかできないことだから。ヘーゲルくらいは中学で習っているはずだから、通じるのではないだろうか? でもやっぱりドラえもん(最近、ご本人たちが喩えとして使い始めているようだ)の方がわかりやすいかもしれない。
- THE TIME, へのリトグリかれんと結海の出演は番組終了直前だったが、まなまるさんがピアノで、視聴者からのリクエストの「いつかこの涙が」だけではなく、「SAY」「世界はあなたに笑いかけている」とメドレー演奏してくれたのが嬉しかった。
- さっきテレビでインタビューに答えていた人は、著作権者が文句を言えば削除に応じるというスタンスだそうだが、収入源としての切り抜き動画って引用でもないように思うので、そもそも著作権的に駄目なんじゃないかという気がするし、YouTubeが禁止してくれないかなあ。個人的にはノイズでしかない。
- 参政党の代表が宮城県が水道事業を外資に売ったと演説したことに対して宮城県が事実と異なると抗議しているが、2021年夏に民営化が議決された当時の記事(より詳しくは中嶋れん(日本共産党 宮城県委員会政策委員長)のブログ参照)からすると、正確ではないにしてもある程度現状を表していると思う。参政党の論点は外資にあると思われるが、この問題の本質は竹中平蔵氏の甘言に乗っかって水道事業の民間参入を許した法改正と、県の支出を減らせるという目先の利益に惑わされて、パリでさえ失敗に終わって再公営化せざるを得なかったコンセッション方式に乗っかってしまった宮城県の判断のまずさにあるので、胸を張って抗議できるような話ではないと思う(参政党はいろいろな点でまったく信用できないと思うけれども、この件に関しては宮城県が文句をつけるのは筋が悪い)。もっとも、ぼくは生存に必須な生活インフラはすべて利潤を追求する必要がない公共の運営にすべきという立場なので、以前から宮城県のやり方には反対だが。
- 六甲での午前中の会議の後、アカデミア館の前の生協食堂で昼食を済ませ、再び本部棟に戻って、クイーンズランド大学からいらした方々と会議。MOUに代わってICAという仕組みで大学間協定を結ぶという話が出たが、まずは事務方で検討されることになりそう。
- 来年4月から保健学研究科が医学研究科と統合されて医学系研究科となることが文科省から正式に認可され、修士課程健康科学領域と未来社会医学領域の募集要項が公開された。
- 名谷に行って出勤簿に押印したりメール処理をしたりした後、三宮に行ってチームみらいの演説会を聞いてから帰宅した。思った以上に立ち止まる人もチラシを受け取る人も少なくて、前田さんも高山さんも、チラシ配りをやっているボランティアの方々も気の毒だった。考えてみれば、彼らは自分の子どもよりちょっとだけ上くらいの年齢なのだよなあ。演説を聞いていると、いろいろと良いことも言っているのだけれども、処方薬の自己負担率を薬の種類によって変えるというのは無理筋。そもそも保険診療では医師が適切な治療手段として薬の処方をするわけで、自己負担率の線引きは不可能だろう。OTCは全額自己負担なのだし。たぶん彼らも保険診療の仕組みを知った上でよく考えれば無理だとわかると思う。ブロードリスニングをしているのだから、こんなところに書いていないで直接コメントすれば良いのだとはわかっているが、今は暇が無いし、たぶん当選後でも柔軟に無理なところは改めてくれるとは思うくらいには、彼らのpolitenessとhonestyは信用しても良いと思っている。
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