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【第1886回】 長野へ(2025年7月19-20日)
- 5:30頃のJRで新大阪乗り換え、名古屋まで新幹線、名古屋からは臨時特急しなの83号で長野へ。自由席車両で、左手窓側の席に座れたので、久しぶりに木曽八景の1つ、寝覚の床を見ることができた。写真はうまく撮れなかったが、肉眼ではとても良い眺めであった。
- COVID-19は常在する感染症の1つになったのであって、まったく終息したのではない(2021年のKofmanの予測の中では「大炎上」に当たる)、とは何度も書いている。大炎上状態だと感染者数は振幅するので、増加時に医療のキャパを超えないことが大事だが、沖縄で1定点あたり18.06人となり、デニー知事が注意を呼びかけた。沖縄の医療機関は協調体制を築いているという話を以前聞いたが、それでも本当に急増してしまうと対応不可能になる可能性もあるので、新規感染者数を一定水準以下に抑えることは重要。地元の人は従うだろうが、この時期多くなってきていると思われる観光客が気を付けて行動してくれるかがちょっと心配。
- 長野の家に着いて、radikoでドラゴンズの試合を聴きながら、メールの返事と講義資料のアップデートをしている。ドラゴンズは先制されたが、まず同点に追いつき、さらに上位打線の活躍で2点勝ち越した。7回裏には田中幹也選手の2点タイムリーツーベースヒットで6-2となった。強いなあ。さらに1点追加して最終的には7-2で勝ち、7連勝。
- リフォーム業者の方々と打ち合わせ後、荷物運びをしながら合間に講義資料の修正作業をしているうちに夜。妻が作ってくれたカレー(荷物運びの合間だから片手間にサクッと料理していたが)を食べたが、やはり料理は敵わないなあ、と思う。トラジャのハイローストを挽いて淹れるのと洗い物だけはぼくがしたが。
- 神戸に比べると長野は、昼の暑さは変わらないのだが、夜が涼しくて良い。
- 日曜は朝から裏庭の竹を切りアオキと南天を刈り込んで紐でくくる作業と荷物運び。その後、ヤマダ電機に行ってBSアンテナケーブルの分配器とケーブルを買ってきて、居間にだけつながっていたのを今のリフォーム中の退避場所である洋間に配線しようとしたが、なぜか信号レベルがゼロになってしまう。分配器を噛ましても居間にはちゃんとつながっているので、どうやらケーブルがうまく動作していないようだ。初期不良を疑ってヤマダ電機に持っていったが、店頭の機器につないで正常動作することを確認してくれたので、ケーブル自体には問題がない。店員に考えられる理由を挙げてもらったが、どれにも該当しない。そもそもこのケーブルはとても単純な作りなので、動作不良は考えにくいとのこと。相性なのだろうか? とりあえず、妻には、洋間に退避している間はBSは我慢してもらうしかない。
- ドラゴンズが3-1でリードして最終回は清水投手ということで、勝ちを確信して神戸への移動を開始したが、radikoを聞いていたら、尾田選手のまずい守備で同点に追いつかれ、9回裏のチャンスも生かせず(いつも終盤に細川選手が出塁すると尾田選手を代走に出すのは止めたほうが良いと思っていたが、9回裏も4番に回ってきて尾田選手に出した代打ブライト選手が凡退してチェンジとなった)、最後は延長11回に勝ち越されてそのまま3-5で負けという、悲惨な試合になってしまった。細川選手も宇佐見選手とは違ってそこまで鈍足ではないから、代走なんか出さなくて良いと思うが。
- 22:00過ぎに神戸帰着。参院選の結果、安野さんが当選したのは良かったと思う。参政党が多くの議席を獲得したのには暗澹たる気持ちになった。しかし、考えてみれば、これまでの自民党の支持者のうち、旧安倍派、つまり故・安倍晋三氏を支持していた統一教会と日本会議とアムウェイがバックにいる人たちが参政党に支持政党を変えて精力的に活動していたこと(彼ら自身の票に加えて、いわば選挙活動のプロがバックに付いて巧妙な情宣を展開した効果が大きかったと思う)によって、若い女性は働かずに出産育児を推奨するとした党首発言にもかかわらず美人な若い女性候補ばかり立てたという矛盾(それ以外も彼らの主張はその場しのぎのキャッチフレーズに過ぎないと、現在の公職選挙法に基づく選挙という仕組みを反故にする発言を党首自らしていたが)に気づかず見た目に幻惑された層や、ビジネス「エコロジー」に幻惑された層がくっついただけと思われるので、そこまで悲観するような変化が起こったわけではないかもしれない(逆に言えば、これまでとあまり変わっていない)。少なくとも、兵庫県で立花孝志氏が落選したのは良かった(とはいえ、この人に投票した人が15万人もいるのは恐ろしいことだが)。
- チームみらいのブロードリスニングの現在の仕組みは匿名掲示板とあまり違いがないので、台湾のJoinというかこの資料に書かれているORIDのようなファシリテーションをちゃんとしなくては、対話の効率が悪化して機能しなくなりそうな気がする。星暁雄さんという、ITと人権についての活動をされている方がこのXポストで書かれている事態は、現在のブロードリスニングの仕組みの欠陥からくるものなので、改善は可能と思う。もう1点、改憲派とみなされている点は、「自衛隊が戦力でないと言い切るのは、相当に解釈を重ねないと難しい。現実に即した表現に改めるべきだ」と明言した。この発言は、曖昧な憲法解釈に依存してきた現行の安全保障政策に対し、より明確で誠実な憲法規定を求める立場を示すものであり、「改憲=右派」という単純なレッテルからは距離を置いた、技術者的な論理と現実主義に基づいた提案とする記事が正鵠を射ていると思うし、だからこそ参政党の憲法案のような人権を否定し大日本帝国に回帰させるようなものには断固反対してくれると信じているが、安野さんの発言の前提にあるのは、(災害救援活動だけでなく)防衛戦力としての自衛隊の存在を不可避とする認識なので、たぶんコスタリカのやり方を知らないのではないか。ぼくは軍備は衝突に至るしかないインフレゲームだから道徳次元4の人を全世界に増やして対話によって軍縮するべきだと思うし、コスタリカのやり方こそが外交の理想だと思うので、現在の米国、イスラエル、ロシアのような対話が通じないような勢力が増える中でも、コスタリカが踏ん張っている限りは希望を捨てるべきではないと思う。東京選挙区で当選した参政党のさやという人は核武装を主張していたようだが、核武装準備を進めていたという理由でイスラエルと米国がイランを空爆した、最近起こった事実を知らないのであろう。合理的な対話ができることは議員の仕事をするための最低条件なので、やはり、黒野伸一『国会議員基礎テスト』で描かれたような、立候補するための資格試験は必要なんじゃないかなあ。
- N党のスポンサーも謎だったが、こういう人がいたのか。見過ごしていたが、新聞記事にもなっていた。選挙は投資と考えているのは、この人以外にもいるのだと思うが、これって議員になって何をするのかではなく、政党交付金だけが目当てと自白しているわけで、選挙によって議員を選ぶという制度自体の根幹を揺るがすくらいの問題ではないのか。もっとマスメディアは騒ぐべきだったと思う。
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