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【第856回】 移動したり会議したり(2014年12月3日)
- 6:15起床。シュウマイの残りを電子レンジ加熱し,同じく電子レンジ加熱したレトルトごはんに載せて食べた。今日は午後からは六甲に移動して教授会,戻ってきて国際保健学領域の領域会議から院生中間発表会へとなだれ込み,たぶんその後に修論の相談がくる予定。合間に明日の講義準備をしなくては。
- 往路バスは3番。院生からメールが来て,体調を崩したとのこと。今日の面談は中止になった。とりあえずは,体調を整えることが先決なので,焦らず治して欲しい。
- Rで因子分析〜商用統計ソフトでできないあれこれ〜は,とても新しくて実践的と思う。有用な情報公開ありがとうございます(>清水さん)。なお,因子分析って何? という方には、石田先生の『とある弁当屋2……』(因子分析入門pdfへのリンク付の書評)がお勧め。
- Gigazineの記事がわかりやすいが,Natureが,過去の論文も含めてフルテキストで閲覧できるようになるそうだ。閲覧のみで,ダウンロードや印刷はできないというのは,二次的な流通を避けるためか。とりあえず朗報。
- 鵯記(5月26日)に書いた少子化危機突破タスクフォースは,新たな検討会に引き継がれたが,相変わらず人口学の専門家は安蔵さんしか入っていない。もっといえば,生物人口学の視点はほとんど入っていない。20〜30代女性のBMI低下やBMI18.5未満割合増が1970年から顕著であることと,TFRが1960年代は2前後,1970年から急低下といったことから,本気で少子化対策をしたければ若年女性の痩せ過ぎ対策は必須と思うが,このコンテキストではほとんど議論に上ってきていない。1960年代後半からスーパーモデルという言葉が一般に知られるようになり,それが美しいボディイメージとされたこととも関係あると思う。集団ベースで分析したことは去年の人口学会で少し喋ったけれども,個人ベースでの実証研究はなさそう。せめて世界各国の20代,30代女性のBMI18.5未満割合のデータがあれば,地域相関研究だってもっと進められるので,Gapminderでやってくれないだろうか(あるいは,WHOかUNFPAのプロジェクトとしてやってくれるとか。個人でデータを探すのはかなり無理があるので)。なお,好ましく思うボディイメージにCF視聴が及ぼす効果について去年の卒論生M君がやってくれた研究では,痩せたモデルを使ったCFを視聴した後では,健康的なモデルを使ったCFを視聴した後に比べて,好ましく思うボディイメージが,統計的に有意に痩せた体型側にシフトしていた。この結果から考えると,仮に女性の痩せ過ぎが少子化に寄与しているという仮説が当たっているなら,たぶんメディアを使った効果的な介入が可能になるだろう。
- 午後は予定通りに会議と中間発表会があった。その後明日の講義資料の印刷をしながら,メール送受信と公衆衛生学の日程決定を掲示するなど。21:40頃に研究室を出て帰途に就き,復路は湊川公園廻りの終バス1本前。『脱限界集落株式会社』という小説が素晴らしく面白くて,帰宅後も30分ほど読み続けて読了してしまった。
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