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鐵人三國誌・アーカイヴ

Latest update on 2019年1月20日 (日) at 16:43:13.

目次

【第17回】 帰国翌日まで(2019年1月8-11日)

グローバルウェルフェアワークショップ

スラバヤ2日目はホテルのレストランで朝食を取ってから迎えに来てくれた車に乗った。この車はアイルランガ大学熱帯医学研究所(Institute of Tropical Medicine; ITM)が所有していて,最大14人くらい乗れるのだが,我々の滞在中のすべての移動はこれで送ってくださっており,大変便利だった。タイのマヒドン大学公衆衛生学部は大小のバスを含めて約10台の車を所有していたが,やはり海外からのゲストを運ぶための車を大学がもっていることは,国際交流では重要だよなあ,と思う。

途中,医学部の歴史ある建物を訪れて旧日本軍占領下の「ジャカルタ醫科大學」のパネル(ここはスラバヤであってジャカルタとは遠く離れているのだが)を見たり記念写真を撮ったりしてからITMの会議室に移動した。日本とインドネシア双方の代表が挨拶してから,まずコーヒーブレイクがあって,第1セッションとなった。双方2演題ずつの発表があったが,東京女子医大の杉下先生が紹介されたKenyaのスマホアプリによる医療保険と健康管理を兼ねたシステムによるSocial Innovationの話が興味深かった。ランチは吉野家(スラバヤの大きなショッピングモールに入っているのだ)から配達された牛焼き肉弁当であった。午後は自分の発表を含む4演題,コーヒーブレイク,さらに4演題があって総合討論という構成だったが,大変疲れた。

ホテルに帰る途中,名所らしいタバコ博物館に寄った。時間外なのに特別に開けてくれたようだったのはありがたかったが,疲れと空腹であまり集中できなかった。晩飯はホテルに入っている中華料理屋で食べたが,朝食のバイキングより安上がりだった。ソロモン諸島で調査するとき,健診チームを労うために中華料理屋で打ち上げするのが恒例なのだが,あれもかなり安上がりなので,中華料理屋はどこでもかなりコスパが良いと思う。その後は泥のように眠った。

Sanggar Agung寺院

スラバヤ3日目は朝食後にホテルをチェックアウトしてから,ITMに向かう途中で大学の博物館に寄って見学。

The gate with statues of buddhas and dragons

主な展示物は人骨で,"Trust me. I'm an anthropologist."というメッセージと頭蓋骨をモチーフにしたデザインの格好いいTシャツが10万ルピア(800円弱)で売られていたので記念に買ってしまった。

インドネシアにはたくさんの民族がいて,場所によって埋葬の仕方や死の捉え方が違うということを,骨の展示と死生学(thanatology)的な説明によって示していた。復元された墓などもあったが,骨やミイラがデスメタルバンドに扮装したコーナー(写真)などもあって,大学の博物館にしては妙にファンキーであった。

会議は昨日の発表を踏まえた質疑応答や今後のコラボの可能性についての話し合いであったが,もし予算がとれたら第2回の会議は神戸か,あるいはメンバーにアフリカの専門家が多いのでアフリカでやるかもという話も出て,まとまりはつかなかったが明るい雰囲気で終わったので良かったのではなかろうか。

骨付き鶏肉を柔らかく調理したランチボックスを食べてから出発し,飛行場に向かう途中で寄ってくれたSanggar Agung寺院が凄い眺めだった。仏教,道教,儒教が習合していて何でもありな,良く言えば懐の深さを感じた。ムツゴロウみたいな魚が干潟の上を歩いていて,それをボーッと眺めていたら,自分がどこにいるのかを忘れそうだった。

飛行場にはずいぶん早く着いたので待ち時間が長かったが,チェックインして手荷物検査場も通った後にコピルアクを豆のままで(もちろん焙煎済みだが)売っている店があり,手元に残ったインドネシアルピアを使い切って買ってしまった。インドネシアの多くの店で売られているのがスティーピング用にやたら細かく挽かれたものでペーパードリップには向かないため買わなかったのは正解だった。

講義とかゼミとか

関空にはほぼ定刻に着いたが,バスがちょっと渋滞したので,三宮に着いたのは予定より若干遅かった気がする。JR六甲道経由で六甲台第1キャンパスに着いたのは10:40頃だったか。フロンティア館のオフィスで講義資料を印刷してからメール送受信し,生協食堂で昼飯を食べてからプレゼンテーションルームでの環境保健学特講でSolid and Hazardous Wasteについて喋り,206に移動して疫学特講,院生の相談に答えてから6限はゼミで,本来発表予定だった院生が急に都合が悪くなったためスラバヤのワークショップ内容を紹介したので,喉がかれた。

1月26日スタートのNHK土曜ドラマ『みかづき』の情報をtwitterで知り,原作をKindleで買ってスマホで読みながら帰ったら面白すぎて一気に読了してしまった。教育について関心がある人は読むべきだし見るべきと思う。高橋一生と永作博美であれば,20代から70代まで演じるという難しい役でも大丈夫だろう。自分の頭で考えられるようにするのが教育の役割という視点は,『僕らは奇跡でできている』の相川先生が示してくれたメッセージとも通底しているから,高橋一生はイメージにぴったりだ。

Langogo

金曜日は8:00過ぎまで眠ってしまったが,ラーメンを茹でてコンビニで買ったカット野菜とパストラミビーフをごま油で炒めたものをトッピングして朝食を済ませてから出勤し,10:40から会議。午後は論文審査のため六甲台行きの予定だったが急遽審査が延期になったため,名谷キャンパスで出張完了の届けを出したり,いろいろなデスクワークをしている。

Twitterでプロモーションされていて知ったが,Langogoは,翻訳精度が十分ならば世界を変えることができるデバイスだと思う。福井晴敏『人類資金』に出てきた端末みたいに,中低所得国の貧困層にばらまけば格差解消に役立つ可能性がある。しかし,Facebookが格安プランをミャンマーに提供した結果もたらされたネット環境の暴走によってヘイトスピーチが拡散しロヒンギャ迫害が起こった(ソース:BBCニュースなど)ことを考えると,仮にサーバが乗っ取られて偏った翻訳がなされたりヘイトが流されたりしたら,世界を破壊してしまうかもしれない。イノベーションは両刃の剣。

恋を焦らず

リトグリの新しいアルバム『FLAVA』に入る新曲の1つ,「恋を焦らず」のMVショートバージョンが,YouTubeで公開された。「Brand New Me」のMV同様,KARAの可愛い系のMVとも似た雰囲気の部分もあるのだが,かつてのスリーディグリーズとかシュープリームスみたいな,あるいは,クレディセゾンの東池袋52が「愛セゾン」のMVでやっていたといっても良いかもしれない,スタンドマイクを並べて大きくは動かずに揺れる動きと表情で魅せるという,レトロな音楽番組風の演出をモノクロ画面でやって,カラー画面はKARAの「Pretty Girl」風で,その間を自在に往き来するという構成の妙が癖になる。もちろん,曲は入りのかれんの"Hello""Hey look"(聞き間違っていた。情報出典。まあ,自分に注意を向かせるという意味では大差ない言葉だと思うが,ニュアンスはかなり違うな)から格好良くて,モータウン風というか,まあタイトルからしてシュープリームス「You can't hurry love」(邦題「恋はあせらず」)を意識したことは予想されたけれども,リトグリがまた新しい魅力を見せてくれたことは間違いない。ちなみに,シュープリームスの「You can't hurry love」は様々なアーティストにカバーされていて,フィル・コリンズやHi-STANDARDなど男性がやっているものもあるが(ハイスタといえば,キテレツ大百科「はじめてのチュウ」を英語でカバーした"My First Kiss"が嚆矢と思うが……ちなみに,"My First Kiss"はジャズアレンジもなかなか格好いい),個人的にはKitchen Musical版アコースティックギターでの弾き語りSamantha Jade & Bella FerraroMia & Alisaに魅力を感じる。リトグリの「You can't hurry love」も聴いてみたいが。

もう少し妄想を暴走させると,「それでも“恋は焦らず”と歌うのよ」の後で転調してお囃子のように「“いやいやダメ 彼はダメ”」と合いの手が入るのだから,ライブなどではそこで「You can't hurry love」を歌い始めてサビまで行って帰ってくるとか,あるいは「恋を焦らず」組と「You can't hurry love」組の二手に分かれてmash upを始めるとかしたらいいんじゃなかろうか。いやそれ最高かも。

(list)

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