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【第366回】 会議2つと講義だが(2020年4月15日)
- 7:00起床。75.45kg,99%,36.5℃。
- 川端くんがtweetで紹介していた保健所の接触者追跡業務を説明している日経の記事。やはりDigital Contact Tracingを導入するしかないのでは?
- インペリのCOVID-19サイトは,1月にできてから暫くは順次Report(現時点で1~14まである)が掲載されていくページだったが,今ではPlanning Toolsのページとか,Lancet Infectious Diseasesに載った論文で使ったコードとデータとか,Report13で使ったコードをまとめているScientific Resourcesというページができていて,メチャクチャ充実している。
- うちで踊ろうのパフォーマンスでは,ぷらそにかコラボやグラコロンのよしくん「すごいメンツが揃う」コラボも良い雰囲気。
- 確定申告,期限が伸びたので焦らずにいたが,もう締め切り前日になっていた(しかも明日は木曜だから毎週恒例の4コマ講義+ゼミという罠)。まあ断り書きを付ければ締め切りを過ぎても受理されるようだが。
- 岩田先生が引用tweetしていたマスクを長く使うためにジップロック正方形コンテナ1100mLみたいなプラ密閉容器を使う方法は合理的だと思う。
- 柏野さんが内閣官房の新型コロナウイルス感染症対策に載っている,緊急事態宣言後の人流減少率データに駅の改札通過データが加わったことをtweetされている。たしかに概ね前年の8割減となっているが,12日は日曜日だったし,全国的に雨で寒かった影響もある気がする。去年の4月12日はわりと天気は良かった。
- ハーバードのLipsitch教授が,Kissler SM et al. "Projecting the transmission dynamics of SARS-CoV-2 through the postpandemic period"(2020年4月14日掲載)というReportがScienceに載ったことをtweetしている。これは3月7日にプレプリントサーバに載っていたのを先見性が凄いと紹介した論文だが,Scienceにアクセプトされたのか。公衆衛生ねっとにも,2022年まではsocial distancingを続ける必要があり,2024年まで監視する必要があるという内容であると紹介された。
- 山口県立大学時代に同僚だった永崎さんがオンライン授業をやってみた方々による実感のこもったツィートの数々という記事を書かれている。いずこもいろいろ苦労はあるようだ。これまで1週間半,Zoomで遠隔講義や会議をしてきた感じでは,基本的に学生側はビデオオフ,マイクはミュートで,質問したいときは随時グループチャットに書く(ぼくが講義をしながら目の端にチャットのウィンドウを入れておけば,口頭で瞬時に回答できる)というスタイルでうまくいっている。少人数のゼミならビデオはオンでも大丈夫だが,マイクは喋るときだけオンの方が良い。問題は明日の4限の医療人類学ディベートだな。アクティブラーニングの重視ということで参加型講義が増えつつあったと思うが,ディベートは参加型の極みなので,昨年1人か2人だけ遠隔参加したのでもいろいろ問題は起こった。たぶん試行錯誤を重ねながら改善していくしかなかろう。
- 救急医療体制の崩壊というニュースに対して,「いま書くべきでないかもしれないが,東京の夏にオリンピックをすると熱中症で救急がパンクする可能性がある,と数年来指摘している。救急医療は医療法で整備が必要な5事業の筆頭にあげられていながら余力が無いままで,平時からもっと予算をかけて拡充しておくべきだった」と引用tweetした。
- シンガポールのロックダウンを報告するNew York Timesの記事。シンガポールのような強力な接触者追跡システムがあっても,第二波には耐えられなかったということだろう(ある程度プライバシーに配慮したアプリにより個人ベースで接触可能性を知らせる方法では不十分だったということだ。プライバシーの侵害ではあるが感染者が移動した経路を可視化して公開するという韓国方式なら耐えられるのか? 耐えられたとして,誰でも罹る可能性がある感染症に罹るだけでプライバシーが失われるという社会のあり方を許容できるのか,FraserグループがScienceに書いた論文に書かれている自動遡及追跡方式ならどうか,など真剣に考えるべき)。大勢の感染者が外から流入してくるときは,ロックダウンとか対人接触を8割減らすような強力な感染拡大抑制を掛けないと接触者追跡が不可能になってしまうから,そうした流入による急増に耐えるための1ヶ月程度の強力な社会活動の抑制は仕方ないが,パンデミックが終息するまでの1年以上の間,ずっとそれを続けることはできない。しかし,手洗いや対人距離を空ける,3密を避けるといったことは,流入による急増の影響がいったん収まっても止めるわけにはいかず,1年半から2年続けなくてはいけない。この違いは重要だと何度か書いたと思うが,いまだに伝わっていないのが悲しい。
- Nコンでつながろう! みなさんの声を募集。中学生の部の課題曲をリトグリが歌ったバージョンを早く聴きたい。
- COVID-19ではなく,普通の風邪を起こすコロナウイルスについて1990年に行われた研究を紹介しているtweetだが,できる抗体に感染防御効果がないかもしれないという可能性を別にしても,こんなにloss of immunityが早かったら,herd immunityが確立しない可能性も考えなくてはならないのか。
- Springerから出ている2冊の統計学の本が無料ダウンロードできるという情報を西内啓さんがtweetしていたので,ダウンロードできるページをリプライした。ちなみに, An Introduction to Statistical Learning with Applications in RとThe Elements of Statistical Learning: Data Mining, Inference, and Prediction.。
- 全学で契約したというWebExのアカウントがメールで配信されてきたので,登録してみた。医学部保健学科/保健学研究科は5月以降も独自にZoomも契約するとのことで,両方使える可能性が高いが,WebExは既に触れたようにCiscoが国立情報研と共同で全国の高等教育機関に半年間無料で提供するシステムであること,何かトラブルがあったときにバックアップとなるシステムが存在すると安心であるという2点から,良い選択と思う。ついでにWebExで会議を開くという操作をしてみたが,会議開設者側は概ねZoomと同じような感じで使えそうな感じのインターフェースだな。後は学生などの参加者をどれくらい簡単に招待できるか。
- Twitterで「1年以上」と「ハーバード大」がトレンド入りしているのだが,前者は山中先生の発言,後者は朝書いたKissler et al.の論文の話で,内容はまとめ資料第2版(第1版でも書いているが)の最終ページに書いたこととほぼ同じ(Kissler et al.の論文は3月6日付けでプレプリントサーバに載っていたのがアクセプトされてScienceに載るのに1ヶ月以上かかっただけだし)。でも驚いている人が多いのは,自分の情報発信力のなさを強く感じる。山中先生とハーバード大のネームバリューは凄いなあ。
- 今日の教員会議・学科会議・教授会・学域会議はほぼ全員がZoom参加で3時間掛かり,疲れた(一部頑張らなくてはいけない審議事項があったし)。しかし30分休んだらZoomで保健学研究共通特講の講義をしなくてはならないのが辛い。
- 今日の内容はほぼ1時間半喋りっぱなしだたったので喉がかれた。明日は4コマ講義+ゼミだが,在宅勤務でやる予定。午前中の喋りをセーブしないと夜まで保たなそう。
- 21:45頃にメールの返事を打ち終わり,明日の準備もだいたい終わったので帰途に就いた。
- ふと思ったが,医薬品・医療機器法(薬機法)の第2条に基づき政令で指定されたメスとかは医療機器として製造・販売・流通に規制がかかるので,サージカルマスク,不織布マスク,N95マスクを政令で医療機器指定し,医療従事者への供給確保を目的とするクラスを新しく作って規制を掛ければ,医療従事者がマスク不足に悩む現状は解消できないか? 一般人が使うマスクは布マスクだろうがスポーツマスクだろうがバンダナだろうが唾や飛沫が自分から飛ぶのを防ぐ効果には大差ないわけだから。
- おもしろい。
- ボパール 闘う市民たちって映画になっていたのか。
- STARTING OVERの新しい動画が公開されるというのは嬉しいニュース。
(list)
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