Latest update on 2025年7月12日 (土) at 10:25:56.
Key words「鍵となる言葉」というよりも、各政党がアピールしているのは、tagline(カタカナの「キャッチコピー」)か、カタカナの「キラーワード」、つまり「殺し文句」かもしれません。ただ、チームみらいの本質を示すワンフレーズは、敢えて言うなら「政界のドラえもん」(商標か何かに引っかかって使えないかもしれませんが)ではないかと思います(1.5億でエンジニアチームを作るという発想からしたら、「真の公僕」genuine public servantとか)。あと、市町村国保でカバーされている人は(選挙権がない人も含みますが)、家族を含めて2,413万人(https://www.mhlw.go.jp/content/kiso_r04.pdf)いて、10%よりずっと多いので、たしかに「国保加入者の味方」は有効かもしれません。
少子化の話で、バブル前は確かにTFR低下は進んでいますが、もっと前、1960年代から75年くらいまでの所得倍増計画の頃の出生率は横ばいです。なので、バブル前の出生率低下は、経済とは別の原因で低下していたと考える方が自然です(金があれば出生率が上昇するわけではない、という主旨は正しいと思いますが)。クリスチャンやムスリムの出生率が高いという話は、宗教人口学という研究分野があって、Eric Kaufmannという人が"Shall the Religious Inherit the Earth?: Demography and Politics in the Twenty-first Century"という本で説明していますが、一神教の原理主義の多くは子どもを増やすと信者が増えるので神への貢献になるという教義をもっているために出生率が高いのであって、伝統的な信仰とか価値観が原因ではありません。https://minato.sip21c.org/demography/index.html にリストした人口学の文献を読んでいただくと良いと思います。
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