Latest update on 2026年6月10日 (水) at 13:37:36.
【第2100回】 人口学会で東京出張(2026年6月5-7日)
- 金曜は新神戸6:10発の新幹線で東京へ。今日から日曜まで立正大学品川キャンパスで日本人口学会の年次大会(確定版プログラムから、高校生ポスターセッション以外の全報告について要旨がリンクされ公開されているので、関心がある方は是非御覧いただきたい)が開かれるため。これまで延々と理事をしていたが、これが終われば2年間は久々に理事でなくなるので嬉しい。日本健康学会もそうだが、連続2期理事をすると理事選の被選挙権がなくなるという規定は良いと思う。日本オセアニア学会も会長と会計監査をした後は役員でないので、これから暫くは学会仕事をあまりやらなくて良いはず。
- とりあえず今日は毎年恒例のGISチュートリアルに参加する。
- ちょっとXで気になったインフォデミックの萌芽についてメモスライドを作ってみた。
- 東京駅の店はまだ開いていなかったため、母と弟が暮らす家の最寄り駅で降り、オリジン弁当で鰻丼を買って持参し、昼は母と過ごしてから、人口学会のGISチュートリアルセミナーへ。今回は人口と公共交通との関係にフォーカスされていて興味深かった。晩飯は息子と鉄板焼の店でとり(大変美味だったが、会計のとき現金が使えないのに驚いた)、息子の家に泊めてもらった。
- ドラゴンズがライオンズに1-0で勝っていた。
- Rcmdrやsemパッケージ開発で知られるProf. John Foxが昨年末に亡くなっていたとは知らなかった。
- くずし字OCR、凄いかも。ただ、サーバサイドで文字認識をする場合、負荷が高くならないかは若干心配だが。もっとも、スマホアプリの「みを」はインストールしてあるがほとんど使っていないので、自分で試す機会は今のところ多くはなさそうだ。
- 土曜は朝から晩まで人口学会の予定。
- 実はオープンキャンパスのためにラボの鍵を預けておくべきだったのだがすっかり忘れていて申し訳なかった。教務に開けてもらって事なきを得たようで良かったが。
- 総会とシンポジウムの間にドラゴンズはライオンズに2-5で負けていたらしい。
- シンポジウムでマルサス学会会長の方のコメントで出てきたのは、この論文の式(8)か。
- 2025年国勢調査の速報が既に公開されていたのだな。枠内の『我が国の人口は1億 2305 万人(2025 年(令和7年)10 月1日現在)2020 年から 309 万7千人減少、2.5%減(年平均 0.50%減)、減少幅は拡大』は、人口動態統計月報年計以上に衝撃が大きいと思う。まあわかっていたことだが。
- 日曜は朝から座長をしたが、大変面白いセッションだった。前日の台湾の出生性比が異様に高く、産み分け抑制のための法施行後は第1子の性別間での第2子の性比の違いは縮小したが、まだ108くらいあるという報告との関連で、池さんの性比の偏りの重力仮説はきわめて面白いけれども上が106までしかないのを訝しんでいたが、台湾など男児選好が強く意図的な産み分けをしている国は除いたとのことだった。国レベルでの男児選好の強さについて基準やデータがあるのか確認したかったが時間がなかった。実は学会会場が開く前に偶然池さんに会ってスターバックスで雑談をしていたとき、Kindleで教科書を出していると伺い、安いのでその場で買ったのだが、教科書と言ってもかなり大胆に踏み込んだ記述が多くて面白く、かつ結婚のモデルについては、日本語の本としては最高に豊かな記述になっていると思うので、Coale and McNeilなどに関心がある人は必読だと思う(しかし教科書にここまで踏み込んだ記述をするのは大胆で凄いと思う)。大泉さんの洗練された多地域生命表研究では、国際人口移動を無視するなど制約はあるのでそこまで信頼性は高くない話だけれども、一度秋田から出ると帰還するまでに平均約17,000年かかるという予測が示唆に富んでいた。
- 1つ別のセッションに参加した後、昼休みの時間帯に高校生ポスターセッションという初めての試みに参加した(演題は公募して、9題の発表があったが、確定プログラムには詳細は公表されておらず、当日参加者しかどういう内容だったのかを知ることができないのは若干残念であった。まあ初回なので、ゆくゆくは地理学会の高校生セッション――受賞者も公開されている――のように発展すると良いなあと思う→追記20260610:後日ある程度は公開されるらしい)。研究というよりは、ほとんどがケースレポートか実践報告かナラティブレビューだったが着眼点はどれも面白かった。最優秀賞を受賞したグループの発表はケースレポートだったが文献をちゃんと調べて概念枠組みを明確にし、それに基づいて研究したという流れと、ポスターのデザインが良く、発表が洗練されていて質疑もハキハキと答えていたのが良かったのだろう。1題だけ遠隔地のためリモート参加(リンク先はGoogle検索して見つけた御本人たちのInstagramポスト)グループの発表は、実践活動報告だったが、自ら興味をもって取り組んでいること自体が素晴らしい。いろいろオンラインでコメントしてしまったが、少しでも今後に活かしてもらえれば嬉しい。個人的にはP-06に研究センスを感じたし、たぶん最初の仮説がうまく行かなかったということがわかるまでに相当な労力を費やしたのだと思うが、あれはむしろ2つの自治体の候補者全員の選挙公報ではなく(兵庫県知事選挙における立花孝志候補者を筆頭に、自分が当選する気がない候補者もいる現状を考えれば)、予め全自治体の選挙公報をダウンロードしておき、当選者がわかってから、小選挙区当選者だけの選挙公報を分析して、自治体のTFRか粗出生率でグルーピングし、グループ間で少子化とかその対策の経済支援を公約に入れている候補者の割合を比較して、棒グラフを描いてカイ二乗検定かコクラン=アーミテージ検定すれば、それだけでも立派な研究になったと思う。でも、たぶん本人の経験としては、その後にいろいろ別情報を探って2つの自治体間の違いを説明できる要因を探って試行錯誤したことに大きな価値があったと思うので、個人的にはP-06に優秀賞を差し上げたかったなあ。
- 性と生殖の企画セッションと結婚のセッションに出てから学会全体の最終演題を聞いてから帰途に就いた。最後が大会場で運営委員長か会長から締めの一言がある学会も多いが、今回の人口学会は流れ解散であった。大崎まで歩いてから東京駅に山手線で移動し、地下で弁当を買って新幹線に乗った。
- ドラゴンズはライオンズに終盤追いついて1-1で延長になったものの、最後は1-4で負けたそうで悲しい。
- 22:00頃に帰宅し、まずは録画しておいた『GIFT』を見たが、まるで悪いときの遊川脚本(例:『純と愛』)みたいなジェットコースター狙いとしか思えず、せっかく劇伴や役者の演技は良いのに勿体なかった。肥大型心筋症という設定であれば、半数は遺伝性の指定難病だし、家族の心エコー検査もするだろうし、試合中に倒れた後病院で意識が戻ったという状況なら、失神した原因の検査をして心臓カテーテルなり何なりの治療をしているだろうに、周りに家族とチーム関係者しかいなくてほぼ放置されているのが変だった。しかもそこから急変して亡くなってしまうとか、ちょっと無理が過ぎる。後味も悪いし。せっかく序盤でリトグリのうち4人がカメオ出演してテンションが上っていたのに、この展開では、いくらブルズが劇的勝利をおさめても台無しだ。悲惨な運命に振り回されつつも諦めずに仲間と努力して一輪の花を咲かせる話なのに、象徴的な主人公(いや、「GIFT」を受け取ったと語ったのは伍鉄さんだから、脚本家としては伍鉄さんが主人公なのかもしれないが、一番星さんも間違いなく主人公)を、残された仲間や家族に後悔が残る形で(いくら今際の際の一言があっても)早世させてどうするのだ。原作なしフィクションならではの悪い意味でのご都合主義を使いまくっている脚本なので、現実は往々にして厳しいから、という言い訳は不可能で、やはりジェットコースター狙いなのだろう。
- その後にリアルタイムで見た、駒場でSII/III-2組というフランス語クラスの同級生だった山田くんが取材されていた情熱大陸は大変素晴らしい番組であった。山田くんがツルヤで買い物をしているシーンがでてきたが、実は単なる客ではなく丸子中央病院 山田シェフのいきいきレシピという形でコラボしている(以前、長野市のツルヤに行ったときに偶然見つけて驚いた)のだが、そのことには触れられていなかった。バラを育てているのは知らなかったが、レストランがrestoreする場であるという思いからの行動であるという説明には納得であった。最初の方で、同じく駒場の同級生で、ちょっと前まで松本市の副市長だった宮之本くんがレストランを訪れているシーンがあったが、調べてみたらもう副市長の任期は終わったらしかった。
🦋 (list)
▼前【2099】(一次元の挿し木(2026年6月4日)) ▲次【2101】(講義2コマ(2026年6月8日)) ●Top
🦋 = Cite and link this article to post bluesky, if you have logged in bluesky.
Notice to cite or link here | [TOP PAGE]