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2003年8月のメモ
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2003年 9月 1日 (月曜日) 16時31分
- 木曜の朝は味噌汁とご飯を作った。息子は全部食べたが,娘は味噌汁は飲んだだけで,具を残したので,自分で食べた。確かに今一つ硬かったような気はするが,娘が贅沢すぎるのではないかとも思う。2人を小学校に送り出したあと,原稿の続き。その前にメール送受信。[evolve]への三中さんの投稿を読んで,ExcelユーザへのRの伝道にはメニュードリブンな日本語化Rcmdrを使ってRの機能的な素晴らしさを体験させた後で,徐々にコマンドをタイプする便利さを教え込んだらどうかと思ったり,Salsburg, D. "The Lady Tasting Tea: How Statistics Revolutionized Science in the Twentieth Century"(「淑女の紅茶の味わい方:20世紀の科学革命における統計学の役割」とでも訳したらいいだろうか)はインドネシアに持っていくつもりだったのに山口に置いてきてしまった,という失敗に気づいて後悔したり。
- 早朝の長野駅で妻とバトンタッチ。帰って朝食の用意をし,息子と娘を小学校に送り出す。後は締め切り近い仕事をせねばと思うのだが,恐ろしいほどの眠気に襲われ,午前中は効率が上がらない。コーヒーを作ろうと思ったらペーパーフィルターがなかったので,近所のスーパーで買ってきた。他の買い物もついでに済ませたからいいか。夕食は焼きソバを作った。鶏肉が大きすぎたかもしれない。
- 新大阪に向かう新幹線の中でWEDGE9月号を読む。野依さんの大学院教育改革論は尤もだと思う。米国の大学の若手助教授が週に2時間教えるなら土日をつぶすというのは,自分がやっていることに近い(1時間教えるなら,よく知っていることであっても,準備に半日はかかる)から良くわかる。たぶん多くの場合,担当授業時間数が多すぎて,そんな贅沢なことはできないのが日本の大学の現状だと思うが,以前どこかに書いたように,それは改めるべきだと思う。大学改革とかいうなら官僚の天下り先を増やす効果だけが保障されている,監督組織を肥大化させる組織改革じゃなくて,教育や研究の質を上げないと学生が浮かばれない。教員と事務員の数を増やすとか,十分な数のTAを雇うとかして,教員1人当たりのdutyを減らした方がよほど質は上がると思うが。
- 宮野から小郡までの山口線内で某出版社の編集の方からのメールが届いたので,PHSでX22をネットワーク接続してメールをやり取りし,後期に間に合いそうなことがわかった。ちょっと安心した。
- 研究室を出る直前に,ふと思いついてX22のBIOSとエンベッディッドコントローラプログラムを更新したら,動作速度がスペック通り733 MHz出るようになって嬉しい。500 MHzでしか動作しなかったのはBIOSがおかしかったということか。
- 要旨原稿は火曜にも終わらず。長野に持っていくしかないな。代わりというわけではないが,9月26日締め切りの仕事は終わらせた。vaioはLBP-310とともに卒業研究の学生に貸した。民族衛生の演題申込はやめようかと思案中。仕事が溜まりすぎ。まあ,長野でも昼間は仕事ができるから,何とかなるか。某原稿の出版話は,なかなか話が確定しないのだが,後期に間に合うかやや不安。
- ラーメンがなかったので昼飯は持参したおかずのみ。もっとも,大量だったのでカロリー的にはちょうど良かったかもしれない。
- それと平行して,8月末日締め切りの原稿の1つめとして,2月にあった熱帯医学会九州部会シンポジウムの要旨原稿を作成中。1万字は結構長い。
- さらにApache2.0.47 for win32をインストールし,木曽福島のデータ入力に使ったhtmlフォームとcgiプログラムをハードディスクにコピーしたところで卒業研究の学生が来たので,エディタを使ってフォームをのテキスト(選択肢)を書き換えてもらった。cgiプログラムは,先頭行のperlの所在をきちんと書き換えただけで,win32環境でも普通に動いた。数値の入ったテキストファイルを吐き出すだけのcgiだからかもしれないが。
- vaioの設定で,Rをインストールし,Rcmdrを入れたら,バージョンが0.90に上がっていた。このバージョンではetcディレクトリ内に*.Rというファイルを置けば,メニュー項目を自分で増やせる利点があるのだが,メニューファイルのメッセージをUTF-8で日本語に置き換えるだけではエラーが発生するようになってしまったようである。Optionsが加わったからだろうか?
([追記]そうではなくて,岡田さんとなかまさんの開発による日本語対応R.dllがUTF-8を読めないのでtcl/tkがUTF-8しか読めないこととバッティングしたのだとわかった。仕方ないので,日本語化メニューのRcmdrを使いたい学生のためにはR.dllをオリジナルに戻そうと思う。その後,なかまさんがtcl/tkにパッチをあててSJISを読めるようにするという解決手段を出してくださったが,むしろ日本語対応R.dllがUTF-8を読めるようにして,内部的にはSJISに変換して処理し,tcl/tkにはそのまま渡す,という形にしてくださると2バイト目の問題がなくなるかなあ,などと思ったりするので,パッチは当てていない)
- 月曜の朝,洗濯をしながら豚肉と玉葱と白菜の生姜焼きを作った。なかなか美味だが大量すぎたので,残りは昼にラーメンでも作って入れることにして大学に持ってきた。
- AntiVir for private useの1年間の使用期限が切れていたので再登録し,メールで送られてきたhbedv.keyをメールサーバに送って,再びantivir --updateが機能するようにした。これで少しは手作業でSobig.Fを処理する煩わしさから解放されるだろう。
- 日曜日,ともかく水曜の会議内容へのコメントを考えてメールで送った。インドネシア調査の準備なども少しやりながら,vaioの設定を進めたり,などしていたら夜になった。論文が進まない。
- 来週水曜の会議に出席できないのは大変申し訳ないとは思うのだが,その日は妻が出張なので,どうしても長野にいなくてはならないのだ。事前にコメントを送るのでお許し願いたいと思う>N先生,A先生。月曜か火曜なら出席できるのだが。
- 終了後,山口駅まで送ってもらって,来週長野へ行くためのチケットを買ってから自転車で帰途に着いた。研究室で卒業研究の学生に使わせるためのvaioの環境設定をしながら締め切り間近の原稿を書こうかと思ったが疲れていて断念。
- 半ば徹夜で集中講義の準備をなんとか終わらせ,7:15に研究室を出て家に帰って身繕いをし,7:50に自転車で家を出て山口駅に向かった。山口から防府行きのバスに乗って右田というバス停で降り,県立中央病院から来ていた迎えの方の車に乗った。9:00に講義開始し,途中休憩と昼休みを挟んで14:00まで。かなり疲れたが,予想外に謝金を頂いてしまって驚いた(同じ県立の機関だからロハなんじゃなかったっけ?)。それにしても,日本の臨床の現場を知らないというのは,こういう講義をするときには大きな弱点だなあ,と思う。
- ナマズを飼ってみる。i.e., サイト内検索をつけた。namazuの2.0.12をダウンロードしてインストールするのだが,そのためには,FreeBSD-4.5Rの場合,予め,
- gettext-0.12.1.tar.gzをダウンロードしてtar xvzfしてcdして./configureしてmakeしてからsuしてmake install
- nkf 2.02をダウンロードしてtar xvzfしてcdしてmakeしてsuしてmake installし,さらにcd NKF.modでも「perl Makefile.PLしてmakeしてsuしてmake install」(注:「」内はperlモジュールのインストールでは良く使われる方法で,以下特記していない限り同じ)(なお,この段階は,NKFモジュールのインストールをしていて,Namazuでは1.71が推奨されていると書かれたサイトが多いが2.02でも動くようである)
- Text::Kakasi 2.04をダウンロードしてtar xvzfしてcdして普通にインストール
- このサイトにはpdfファイルが多いので,namazuのマニュアルのドキュメントフィルタの説明を見てxpdfをダウンロードしてインストール。必要なのはpdftotextだけなので,フォントは不要だが,Language Support PackagesのJapaneseの設定は必要なようである。
という手順を踏んでおき,さらに.cshrcでsetenv LANG ja_JP.eucJPとsetenv PERL_BADLANG 0を設定しておく必要があった。そうすればnamazu自体は,まずtar xvzfしてcdしてcd File-MagicしてMMagic.pmを普通にインストールし,cd ..して./configureしてmakeしてsuしてmake installし,/usr/local/libexec/namazu.cgiをcgi-binディレクトリにコピーすればインストールは完了する。mknmzは自動的に1日1回実行されるようにシェルスクリプトを書いてcronに設定した(このとき,mknmzはフルパスで書いておかねば駄目。パスはwhich mknmzで確認できる)。典型的逃避行動か。
- 金曜日の午前中は思った通り事務手続きで終わった。午後は卒業研究の学生が来たり,学生の演習で使うコンピュータの話をしたり,統計相談に答えたりしているうちに過ぎ,既に夜なのだが,まだ明日の集中講義の構想が固まっていない。まずい状況といえる。
- RjpWikiのWindows版日本語グラフパッチに従ってR.dll.20030820.tar.gzを入れて設定したら,確かにあっさりとグラフウィンドウで日本語が通った。なかまさんと岡田さんは偉大だ。
- 天草,阿蘇での夏期厚生休暇を終えて大学に来てみると,当然のことだが書類の山があった。21日の午後はその処理(+統計相談1件+postfix更新がメインの相談1件)とWindows Updateで終わった。まだポツポツとWorm/Sobig.Fが来るので一々削除確認するのが鬱陶しい。公用旅券を郵送するとか若干の積み残しは22日午前中に終わらせる予定。
- 無事帰国した。日曜は家族で天草で海水浴の予定だが,天気が今一つなのが気になるところである。
- これから10月までもずっと忙しいので,急ぎでない仕事はつい後回しになる。長い間後回しにしていると忘れてしまうことがままある。第44回日本熱帯医学会・第18回日本国際保健医療学会合同大会の発表準備をし忘れてしまいそうだ。その2週間後には日本公衆衛生学会でも発表せねばならないし(これが木曜にあるため,補講も考えなくてはならない),本当に大丈夫だろうか。
- ハノイに戻ってさっそくLAN接続した。JECHに登録できた。どうも,パスワードのヒントフィールドを空にしておいては登録できないということだったらしい。AntiVir Guard/XPを更新し,OOo1.1RC3をダウンロードした。やはりLANはいいなあ。
- JECHからは返事は16日まで待つというメールが来たのだが,別の担当者からだろうか,今日14日付けで,再びwebからの回答を促すメールが来た。明日ハノイの夜には試してみようと思う。今は,やっとワークショップも終わり,運営委員会への報告も終わったので,後は報告書を完成させるのが主な仕事になる。NHK国際放送のニュースを見ていると,Blasterというワームが猛威をふるっているらしい。MS03-026のセキュリティホールを放置したら非常に危険だということは7月からわかりきっていたのに対策していなかった人が多かったということだ。コンピュータの技術移転が難しいのも道理だなあ,と思う。
- 日曜。メールもちゃんと送受信できているし,ベトナム2003年はほぼ毎晩アップデートできているので,ネットワーク環境が悪いわけではないと思うのだが,どうしてもJECHの登録ができないのでメールを打った。メールで依頼が来たので,日本オセアニア学会webサイトの学会通信のページを更新。報告書は最初OOo1.1RC2のwriterで作り始めたが,やはり慣れているTeXにした。別にファイル提出するわけではないからいいだろう。
- Vinh着。フンギホテルでも電話接続できるので,メールを見たら,JECHからのレビューリクエストが。しかし登録がうまくいかない。電話回線が悪いのか,ブラウザが悪いのか? 72時間以内に反応しなくてはいけないらしいが,ダメだったらメールで旅行中で登録できないと返事するしかないな。
- LANの接続時間が残っているので,もう少し書こう。NHK国際放送で広島平和記念式典の中継をしている。広島市長の平和宣言も素晴らしかったが,その後の小学生のメッセージの迫力に圧倒された。
- 日本時間では7日木曜02:55。こちらでは7日木曜0:55。ホテル日航ハノイのネットワーク環境は素晴らしい。客室から100 Mbps(実効速度はそんなに速くないが)のLAN接続でDHCPでインターネットにつながるのだ。フィールドワーク経験のベトナム2003年をアップロードした。
- postfix1系のセキュリティホール(セキュリティホールmemoから)。この際,2系にした方がいいのだろうけれど,もう間に合わないので取りあえず1.1.13にバージョンアップする。ringなどの国内ミラーにはまだ載っていないので,Pittsburgのミラーサイトからダウンロードした。FreeBSD4系のサーバなので,make一発でコンパイルし,suしてからmake upgradeだけでバージョンアップできた。設定ファイルなどは引き継げて良かった。
- 郵便局で外貨両替はうまくできた。CITIBANKのキャッシュカードをATMに入れて入金もできた。CITIBANKはブッシュ大統領に献金しているらしいので解約しようと思っていたのだが,海外に行くときは便利なので,なかなか解約できない。
- ベトナム行きの準備として,常備薬購入だけは先週やっておいたが,お金を準備する必要がある。メールで尋ねたところ,着いた翌日にはCITIBANKのATMが使えそうなので,それまでの資金として,米ドルの現金を300ドルくらい用意しておくことにした。山口市内で手に入ればいいのだが。とりあえず午後に中央郵便局に(駄目ならみずほ銀行にも)行ってみよう。
- 帰宅後すぐに眠って,目がさめたら8月4日月曜日6:30であった。明日からベトナムなので,冷蔵庫の生鮮食材を使ってしまう必要があり,シャワーを浴びながら構想を練った。ニンジン2本とグリーンボール半分と茄子1本とトマト3個とキュウリ2本があったので,前3者を炒めて卵を絡めることにし,トマトとキュウリはサラダにすることにした。調理時間がかかることが予想されたこともあり,量はいつもより少ないのだが洗濯もしておくことにした。洗濯物を干し終わってから家を出て,研究室に着いたら8:30近かった。今日は10:00過ぎからISO14001関係の仕事で学長のところに行かねばならないのだが,ベトナム行きの準備も必要なので,午後は忙しくなるだろう。疫学の成績提出と追再試のレポート課題を教務課においてくるのを忘れないようにしないと。
- 16:20頃帰宅し,持ち寄りパーティのために餃子を作った。このために,長野からニンニクを1つ持ってきたし,昨日とれとれ市場に行って豚肉とニラとショウガを買っておいたのだ。4人分で500グラムだから決して多くはないと思うが,60個作るのに1時間半かかった。胡麻油でパリッと焼けて,なかなか美味しそうにできあがった。T先生宅でのパーティは,院生のNさんとFさんが持ってきた地ビールも美味しかったし,T先生の手になる生春巻きもサラダもタイ風カレーも美味しかったが,それ以上にT先生宅にあった日本酒が絶品だった。あれは凄い酒だ。餃子も(お世辞も混じっているだろうが)美味しいと言って食べていただけたので良かった。ちょうど宮野の花火大会の日で,花火を見ながら美味い酒を飲み,美味いものを食べるという,極楽気分であった。人類生態の飲み会と違って研究の話はほとんどしなかったが,Penn. State Univ.にいたときにJames William Wood教授宅であった持ち寄りバーベキューパーティを思い出した。日本の人類学者関係(というと範囲が広すぎるか)の飲み会は,やはりちょっと特殊なのだと思う。
- 東京大学の人類生態学教室のサーバ群が応答しない。別室にある未来開拓プロジェクトのサーバだけは生きていたので,たぶんHUBがおかしいのだろう。竹内君のPHSにメールを送って聞いてみたが,すぐには対応できないらしい。回復したときにメールがどっと来そうなのがちょっと怖い。16:00に採点と成績評価が終わった。受講者から貰った講義の評価もまとめてみた(参照:疫学のページの下の方)。
- 日曜も暑い。いくら美味くできた鶏カレーでも3食続くと飽きるなあ。もう1食分くらい残っているのだが,冷凍保存することにした。カレーを少し作っても美味くできないので,単身赴任者にとっては仕方ないことだが。今日も昨日に引き続き,採点をする。昼までに終わらせなくては。
- 土曜はとても暑い。看護学部教員一覧に新しく着任した赤井先生を追加し(このページは学部内からしかアクセスできないページからcgiで自分で更新できるようにしてあるので,メンバーが増えると入力フォームやパスワードリストも更新しなければならない),昼はカレーを作って食べ,Amazonで"The Lady Tasting Tea: How Statistics Revolutionized Science in the Twentieth Century" David Salsburg (著) Pbk. という面白そうな本が1,681円という安い値段で売られていたのを見つけて衝動的に注文した。来るのが楽しみだが,たぶんベトナムに行っている間になるだろう。SalsburgってModeと共著論文を書いていたあのSalsburgだろうか? と思ってちょっと検索してみたら,残念ながら別人だったようだが,いろいろな書評を見つけた。Journal of Chemical Educationに載っている書評やアメリカ数学会の書評や[fpr]に投稿された香川大学・堀先生の書評によると,20世紀における統計学の発展についての読み物のようなので,統計学講義の第1回のネタに使えそうな気がする。趣味と実益を兼ねた買い物になったような気がする。
- 午後もコメント書きを継続。合間に統計相談に乗ったり,新しく着任した教員にメールアカウントを発行したり,ハードディスクを買いに行ったり。やっとコメント書きが終わってメールを送信し終えたとき,ふと外をみたら夜が明けていた。その後,久々にR-jpに流れたメールに答えられそうな気がしたので,データ入力から読み込みまでの丁寧な説明を仕上げて公開。
- 8月になってしまった。採点もさることながら,某査読結果を早く返さねばならないので,金曜午前中はそのコメント書き。でも書いていると長くなってしまい,なかなか終わらない。
それ以前のメモ
リンクと引用について