最終更新：2019年2月13日（水）
| 書名 | 出版社 |
| 夢にも思わない | 中公文庫 |
| 著者 | 出版年 |
| 宮部みゆき | 1999（ノベルス版は1997） |
中澤 <k1-1.humeco.m.u-tokyo.ac.jp> website
すごくナイーブで，純粋で，優しくてまっすぐな少年の視点から語られる，一人の少女の死を巡る謎解き物語。宮部みゆきの用意した解答は，物悲しくて，日本的で，いかにも宮部みゆきである。
痛いなあ。
＃あまり多くを語りたくないし，語れる柄でもないので，これくらいにしておきたい。
yuuko <pl018.nas112.numazu.nttpc.ne.jp>
今夜は眠れない。の続編。宮部みゆきの魅力のひとつで
ある、少年の登場する作品。うーん。こんな少年、実在
したら、恋してしまうかも・・・と、思う女性多いのでは
島崎俊彦君に、はまった。大人でも子供でもない。
微妙な部分を見事に表現していて、１０代の人も、その親の、年齢でも楽しめる。そして結末も、大人には苦く、
少年、少女には何か、を考える機会を与えてくれる。
その、何かは、つかみ所がないかもしれないが、実は
そういうものこそ、大人になると大切と気つく。だから、
少年少女に読んで欲しい。今と１０年後では、違った
感想を持てて、尚更楽しい。はずである。私は１０年前に
この作品に出会いたかった。