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書評

最終更新:2019年2月13日(水)


旧書評掲示板保存ファイル/書評:『星と生き物たちの宇宙-電波天文学/宇宙生物学の世界』

書名出版社
星と生き物たちの宇宙-電波天文学/宇宙生物学の世界集英社新書
著者出版年
平林久,黒谷明美2000年



Jun 28 (wed), 2000, 16:22

中澤 <k1-1.humeco.m.u-tokyo.ac.jp> website

電波天文学者の平林さんと宇宙生物学者の黒谷さんが,電子メールでのやりとりによって,互いの研究を紹介しつつ,宇宙科学の先端から生命の起源について語り合ったもの。メールでのやりとりだけに,話があっちにいったりこっちにいったりと発散しがちだが,その分自由に「私」の部分も交えて書かれていて面白かった。
ちなみに,黒谷さんはミールに秋山さんが連れて行ったアマガエルの実験提案者として有名だし,平林さんはVSOP(Very long baseline interferometry Space Observatory Programme)の中で鍵となる「はるか」による観測プロジェクトの中心となった人で,SETIのドレイク博士とも親しいらしい。2人とも博識なばかりでなく洒脱なのには恐れ入った。池内了さんといい,天文学者にはこういう人が多いのだろうか?

●税別700円,ISBN 4-08-720023-X(Amazon | honto


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