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書評

最終更新:2019年2月13日(水)


旧書評掲示板保存ファイル/書評:『山猫の夏』

書名出版社
山猫の夏講談社
著者出版年
船戸与一



Jan 26 (sat), 2002, 11:43

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船戸与一といえば,きな臭い外国での怪しげな日本人の物語.本作も期待を裏切らない.


南米のとある町,2つのファミリが常に小競り合いを続けている.語り手の日本人はそんな町で両家の緩衝地帯となっている酒場のマスタ.このマスタも怪しいが,主人公の「山猫」は日本人の癖に裏の世界で名が通っているという男.この男が町にやってきたことで,町がとんでもないことに..


策士「山猫」が町を混乱させていく過程が面白く,ぐんぐん読み進められる.最終的に誰が笑うのか,結末はここではかけないが,ちょっと物足りなかったな.


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