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【第344回】 教員会議とか(2020年3月19日)
- 6:00に目が覚めた。豚肉とキャベツとマッシュルームとナスをオリーブオイルで炒め,レトルトご飯を電子レンジ加熱して朝食。インペリグループ第9報への追記完了。
- 年齢層別した不顕性感染者と発症する人の比が知りたいが,かなり大きなサンプルで血清疫学的調査をしないと難しいか。不顕性感染の人もかなり捕捉していると考えられる韓国のデータから推定したら良いのか? それって論文になっていないかなあ。
- 昼過ぎから教員会議とか教授会とかなのだが,まだメールの返事すら打ちおえていない。ネットワーク管理仕事が恨めしい。
- 教員会議と教授会で4月からの講義日程について延期の必要はないことを強く主張したため(遠隔講義を進めることと合わせて),長い時間が掛かった。もちろん,クラスターが発生しやすい条件を避ける必要はあるので,生協食堂は使わせない方向しかなかろう。医学部では,そんなことより,実習(とくに病院実習等,クラスター発生条件を備えたところでの学外実習)をどうしたら良いかが大きな問題のはず。ライブハウスや屋形船やパブなどが,どうしたらクラスター発生条件を満たさない形で営業していけるのかという問題と同じで,当事者間で真面目に対策を考えないと。COVID-19対策が長期戦になることは,ほぼ確実なのだから。
- 何日か前に感染状況の把握ならば血清疫学を,と書いたが,Amanat F et al. "A serological assay to detect SARS-CoV-2 seroconversion in humans"(2020年3月18日)がプレプリントサーバに載っていた。血清抗体検出のためのELISA開発。発症後3日から検出でき,抗体陽性になるという。USA,フィンランド,オーストリアなどの研究者の共著。既にイムノクロマトを使った市販RDTキットもあるが,それなりに高価なので大きなサンプルには使いにくかった。仮に信頼性が十分あることが確認できて,これが安く広く使えるようになれば,血清疫学研究で市中感染頻度を推定できるようになるかも。たぶん同じ目的のELISAキット開発を長崎大学熱研グループも目指しているが,これで十分なら,独自開発に拘るよりも世界で共有させて貰う方が良いと思う。
- 日本感染症学会が会員に呼びかけた,医療機関におけるクラスター情報提供のお願い(2020年3月16日)。押谷先生からの依頼とのこと。
- C棟で使う部屋の用途の変更があったので,セグメントを振り直さねばならず,書類を書き換えるというネットワーク管理仕事が再び降ってきた。今回は2つの部屋だけなのですぐできたが,新しい用途で誰がどういうネットワーク環境を必要としているかの情報が来ないので,特別な対応はできない。後で問題が起こったら,その後で対応するしかない。
- 大阪と兵庫の間の移動制限は,クラスター対策班から出た話なのか,政治家か官僚の思いつきなのか,専門家会議の誰かから出た話なのかが不明だが,もし西浦さんのこのtweetと関係あるなら,数理モデルの解析結果による根拠があるはず。それにしても大阪府知事や大阪市長の発表だと,封鎖したいのかクラスターの連鎖を止めたいのかがわからないのだが。前者はこれまでのスタンスからしてないはずだし(大阪と兵庫で発表の数倍以上の集団感染が同時に起こっているなら別だが),後者なら,黙って目的地まで行き,クラスターが発生しやすい3条件に当てはまらない用事を済ませ,また黙って帰ってくる,例えば通勤や通学は問題ないはず(ただ,明日から三連休なので,通勤や通学をする人は少数だろうが)。とりあえず専門家会議の発表待ちだな。
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