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【第358回】 遠隔講義2日目(2020年4月7日)
- 6:30起床。豚肉とキャベツをごま油で炒めてソースで味付けし,ご飯と合わせて朝食。
- 名谷キャンパスに出勤して1限の国際情報検索の講義。昨日と同じく講義室は無人だったが,Zoomで10人以上の学生が受講。これまで何年も1~3人の受講者しかいなかったのに,今年は画期的だ。ネット上の情報を見るとき,正しい判断のためにはどういうところに注意すべきか,という話と,文献管理ソフトの使い方を説明したが,新聞やテレビの情報は間違っていることも多いという説明のため,COVID-19の1月,2月の報道を例に出した。文献管理ソフトとしてはZoteroを例にしてブラウザから文献を取り込む方法も説明したが,ワープロソフトでその文献を引用するところで拡張ソフトがうまく動作しなかったので,そこは各自やっておいて貰うことにした。
- 2限目は全専攻の学部生が受講する保健行政論だったが,これも150人以上の学生全員が遠隔受講で,とくに問題も起こらず終わった。途中2回ほど質問があればチャットに書いて欲しいと頼んだら,何人かがほぼ同時に同じ質問を書くという現象が発生したので,音声だったら混乱したところだと思うが,文字でプライベートメッセージとして会議のホストPCにだけ表示されたので,音声による返事は1回で済んで効率よかった。
- というわけで,遠隔講義は2日目も順調であった。家ではJ:COMのネット接続で,わりと高速だし容量無制限なので,これで通勤が禁止されても学部の講義は全部オンラインでできるな。
- グラノーラに牛乳を掛けて昼飯を済ませ,メールの返事を打っていたら13:30になったので,Zoomで副指導教員を頼まれたモザンビークからの留学生と面談。
- 森恵さんの『声は届くから』にも尾形優太さんによるドラム追加バージョンと工藤こうじろうさんによるアレンジバージョンが発表された。後者は原曲よりもかなり壮大な広がりを感じる。子供の声のコーラスが入ってる? オンラインコラボって良いなあ。「#音楽はコロナに負けない」というハッシュタグも良いなあ。
- 脳炎ウイルスが日本でアウトブレイクしたら? というWhat ifな小説『バベル』を書かれた福田和代さんがこのtweetで紹介しているショートショート「繭の季節が始まる」,作家的想像力に感服した。もしいつまでもワクチンも治療薬もできなかったら,本当にこうなってしまうかもしれない,ありうる未来の一つ。ぼくが小説を読むことが好きなのは,こういう想像力の飛翔に触れたいから,というのが大きい。
- Lancetの姉妹誌,Lancet Child & Adolescent HealthにViner RM et al. "School closure and management practices during coronavirus outbreaks including COVID-19: a rapid systematic review"(2020年4月6日出版)という,学校閉鎖についてのレビューが載っていた。Lancetの特設サイトでEditor's Pickになっている。Summaryを見る限り,これまで何度も書いてきたのと同じ結論で,多くの国で全国休校が導入されたが,中国や香港のように他の社会的隔離政策と組み合わせて伝播抑制に成功した国でも,休校がどれくらいそれに寄与したかデータがないし,中国,香港,シンガポールのSARSアウトブレイク時のデータでは休校は流行抑制に寄与していなかったし,最近のモデル研究(インペリグループ第9報のこと)でも休校だけでは2-4%しか死亡が減らず,他の社会的隔離政策よりずっと効果が小さく,もしするなら他の社会的隔離政策と組み合わせて実施することを政策決定者は考慮すべきだという論調。自分の認識が間違っていなかったと自信がもてた……というか,自分でも時間があれば書けたな。
- ネットワーク仕事とか会議とかから逃げられれば,もっといろいろ書けるし,自分でもモデリングできるのに。暇が欲しい。
- 21:40頃帰途に就いた。リトグリの代々木ライブBlu-Rayが届いていた。豚肉と葉野菜の炒め物とレトルトご飯で晩飯を済ませた。本当は仕事を持ち帰ったがとりあえず眠すぎるので,明日早起きしよう……と思ったが,Blu-Rayを見たい誘惑に勝てず,ソロコーナーと「書きかけの未来」だけ視聴してしまった。5人とも凄かったとしか言いようがないが,中でもmanakaのパフォーマンスが神業であった。ツアー中のAva Maxのカバーも良かったが,優劣付けがたく凄かった。それぞれのソロコーナーの衣装のままで「書きかけの未来」という演出がまた素晴らしく,5人の個性が引き立つとともに,それが絡み合って互いに引き立て合うハーモニーというリトグリの魅力の神髄を堪能できた。
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