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【第391回】 講義(2020年5月11日)
- 6:00起床。76.50 kg,97%,36.4℃。
- 一昨日は確定患者数について国際比較するコードを書いたが,今朝,ふと思い立って死者数について書いてみた。deaths.Rとworlddeathssemilog.pngをリンクしておく。Rコードにコメントしてあるが,データは,COVID19パッケージのgithubページからリンクされているcsvファイルを使った( Guidotti E, Ardia D (2020) COVID-19 Data Hub. Working paper https://doi.org/10.13140/RG.2.2.11649.81763)。ちなみに,使ったcsvファイル(data-1.csv)はレベル1,つまり国レベルの情報で,累積確定患者数(confirmed),累積死者数(deaths)だけではなく,累積検査数(tests),累積治癒数(recovered),各日における入院患者数(hosp),各日におけるICU入院患者数(icu),各日における侵襲のある人工呼吸器を必要とする患者数(vent),学校閉鎖状況(0: 対策無し,1: 閉鎖推奨,2: 部分的閉鎖要請,3: 全面的閉鎖要請)(school_closing),職場閉鎖状況(0: 対策無し,1: 閉鎖または在宅勤務推奨,2: 部署あるいは職種により閉鎖要請,3: 社会維持に必須な職場を除き閉鎖または在宅勤務要請)(workplace_closing),イベントキャンセル(0: 対策無し,1: イベントキャンセル推奨,2: イベントキャンセル要請)(cancel_events),集会制限(0: 制限なし,1: 1000人以上のマスギャザリング制限,2: 100人以上の集会制限,3: 10人以上の集会制限,4: 10人未満でも集会制限)(gatherings_restrictions),交通停止(0: 対策無し,1: 交通停止あるいは減便推奨,2: 交通停止あるいは大部分の市民について利用禁止要請)(transport_closing),外出制限(0: 対策無し,1: 外出非推奨,2: エクササイズや生活必需品購入のためを除き在宅要請,3: 2-3日に1度一人だけという最小限の例外を除き在宅要請)(stay_home_restrictions),国内移動制限(0: 対策無し,1: 閉鎖推奨,2: 閉鎖要請)(internal_movement_restrictions),国際移動制限(0: 対策無し,1: スクリーニング,2: ハイリスク地域からの到着者について検疫,3: ハイリスク地域について出入国禁止,4: 全面的国境閉鎖)(international_movement_restrictions),情報キャンペーン(0: なし,1: 公的注意喚起,2: 複数セクタが協力した公的情報キャンペーン)(information_campaigns),検査政策(0: なし,1: 症状がありかつ特定基準を満たす人だけ検査,2: 症状があれば誰でも検査,3: 無症状でも誰でも検査)(testing_policy),接触者追跡(0: なし,1: 限定的接触者追跡,2: 全ての症例について包括的な接触者追跡)や,人口の情報(popが総人口,pop_femaleが女性人口割合,pop_14が年少人口割合,pop_15_64が生産年齢人口割合,pop_65が老年人口割合)なども含まれている。しかし,social distancingの程度とか三密予防をしているかといった情報は含まれていない。レベル1の他にレベル2のstateレベルのファイルとレベル3の市町村レベルのファイルがあり,COVID19パッケージを使うと,例えば,covid19(c("ITA","USA"), level = 3)でイタリアとUSAの市町村別データが得られるなど,どのレベルの情報でも読めると書かれている。
- 今日は4限に講義。
- 洗濯かごが一杯になったので浴槽に湯を貯めて入浴し,残り湯を使って洗濯機を回しながら朝食を作って食べた。豚肉とタマネギとナスを炒めてソースで味付けしたおかず,十六穀米ご飯,冷や奴。
- Twitterで指摘したら,日本科学未来館のサイトに5月8日分の振り返りとして修正した数式が掲載された。「振り返り」という形でフォローアップするのは大変良い姿勢と思う。
- インペリグループのShort-term forecasts of COVID-19 deaths in multiple countriesを引用して,Lancetのエディトリアルがブラジルの死亡の多さに触れ,COVID-19 in Brazil: "So what?"(2020年5月9日)と書いている。"So what?"はブラジル大統領の発言。Lancetは同じ日に,Cousins S "New Zealand eliminates COVID-19"というレポートも載せている。本当に国によって状況は大きく違う。
- 昼食後,練り歯磨きが尽きそうなこともあって名谷キャンパスへ出勤した。とても良い天気で汗ばむほどだ。
- 講義が終わってから『Rで学ぶ人口分析』のコードがR-4.0.0で動くかどうかのチェックと整理をしていたら19:40を過ぎたので帰途に就いた。
- マスメディアやSNSを見ているとまだ勘違いしている人が多そうだが,感染者を100%検出できる検査が存在しない以上,どんなに検査をしたって検出率100%にはならないし,以前から書いている(A)(B)の検査をやりきれればそんなに検出率は落ちない。世界中どの国でも確定感染者の数倍から数十倍の幅で無症状を含む感染者はいる(韓国であろうとドイツであろうとアイスランドであろうと,100%検出はできない)。5月5日に書いたように,早くdigital contact tracingを導入して,濃厚接触者を隔離するのが大事(もちろん強制隔離ではなく,自分が濃厚接触者であると知った人が,自ら納得して自己隔離できるようなスキームでなくてはいけないし,そのための費用は社会防衛目的なので公費で提供されるべき)。
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