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【第1877回】 名谷で院生指導など(2025年7月8日)
- モーニングショーで偽警視庁サイトを使った詐欺の話。テレビ画面で見る限りだと確かに似ているようだし、本物の警視庁サイトのトップページにも「偽サイトにご注意ください!」と大きく警告が載っているが、簡単なチェックの方法としてURLの第2レベルドメインを見たら有効と思う。政府系のgo.jpや地方自治体のlg.jpは民間には取れないドメインなので、偽サイトは違うドメインのはず。モーニングショーもチェックリストの1つとして、SNSへ誘導されたらなどという前に、webサイトのURLを見ましょうと言えば良いのに。
- 総務省は台湾のJoinだけでなく、世界各国の「政策立案におけるイノベーション創出に関する海外事例調査」というレポートを競争入札の結果落札したPwCコンサルティング合同会社から得ている。Joinから実現された政策の多くがデザイン思考に基づいていて、台湾のデザイン思考といえばTDRIで、経産省JAPAN+Dの産業経済研究委託事業で行われていた諸外国・地域における政策デザインの比較分析結果および調査から得られた知見の整理(むしろこちらの資料の方が参考になるか)で紹介されていた。経産省や総務省がそうした先進事例をわかっていながら実装しないのは、たぶんそれをしたくない既存権力があるのか(財務省あるいは政治家がゴーサインを出さない?)、あるいは技術力がないためにできないのであろう。そういう意味では、技術力を提供することによって、デジタル民主主義実現のための仕組みを提供するための壁の一つを取り払えるかもしれない、チームみらいの提案には筋が通っている。もう半分の壁(=既存権力の反対)については崩せるかどうかわからないが。とりあえず言えることは、「誰も取り残さない」というスローガンは、英語で言えばNo one left behindで、国連の持続可能な開発計画(SDGs)のGoal 3 Target 8が謳っているUniversal Health Coverage (UHC)のスローガンと同じなので、理念としては道徳次元4を前提としているはず。やはりチームみらいは道徳次元4を意識して公言すべきだと思う。安野さんは鄭くんと話したら良いと思う。都知事選の頃の中島さんとの対話でドラえもんにまでは辿り着いていたので、もう一息だと思うのだが。
- 【メディアが報道しない真実】経営者から政治家へ。安野たかひろが"初選挙で15万票"を獲得できた本当の理由とは?で、ゆとりくん、という起業家にしてアーティストな方と安野さんが対談していて、とても面白い語りが引き出されているので(もっとも、兵庫県知事選はもっと闇が深い話で、単純にマスメディアがSNSに負けたみたいな捉え方は浅すぎるから、触れない方が良かったと思うが)、『安野さんがずっと言っているのは、(1)テクノロジー活用によって(2)誰も取り残さない(3)未来を作ろう、ということですよね。この3点とも外せないので、最後の方で話されていたワンフレーズポリティクス(小泉・竹中政権の「郵政民営化」が典型的でした)は無理だし、すべきではないのでは? つまりワンフレーズポリティクスがマジョリティに訴求して当選してしまう現状自体が、ある意味でこの3点と矛盾するので、まずは2議席とって、Joinみたいな仕組みを普及させていく過程で、徐々にマジョリティの意識が変わっていくことをロングスパンの目標とするのが良いと思います。おそらくそれをわかった上で話しているのだとは思いましたが。』とコメントをつけてしまったが、実は敢えてキャッチフレーズをつけるなら「政界のドラえもん」と言えば間違っていないのではないかと思いついた。たぶん商標登録か何かに引っかかりそうだから公言できないかもしれないが。
- 先月このブログにも書いたが、鄭くんの道徳次元で考えると、自民、公明、立憲、維新、保守、参政、国民民主、N党などは、どれも道徳次元2なので同じ。道徳次元が3か4なのは社民、共産、れいわ。チームみらいはイデオロギーを排除しているので2にも4にもなりうるが、彼らの方法論が成功するためには道徳次元4でいくしかないと思うし、それを明言すべきと思う。
- Xでチームみらいが技術的に仕組みを作るだけでは地方自治体がそれを導入してくれないかもしれない、というスレッドが流れていたので「タンザニアに住友化学がオリセットネットの工場を作って現地の住民を雇用して殺虫剤徐放蚊帳が普及したらwinwinかと思ったら、市場でミシンを使って従来の蚊帳を売ったり修理していた人が失業して反対運動が起こった話を思い出した」と引用ポストしてみた。
- ところで、鄭くんは、今年4月から4年間、健康な高齢化のイノベーションに関するWHO協力センターに指定された神奈川県立保健福祉大学大学院ヘルスイノベーション研究科のセンター長をしているのだな。震災復興のシンボルとして招致しておきながら、財政難とかいう(裏で万博には出資していたりするのだから本心とは思えない)理由で契約更新をしなかった兵庫県と神戸市と商工会議所のせいでWHO神戸センターが30年の歴史に幕を下ろすという事態に陥っているのが大変恥ずかしいところだったので、鄭くんが頑張ってくれるとありがたい。
- blueskyにポストしたが、R-4.5.1が先月リリースされていたのを見逃していた。コード名はGreat Square Rootで、Wikipediaによると出典として4.5.0「26はどう?」と同じ1978年2月24日の回が示されていたので、「26はどう?」のオチだった、「あなたが何になれるかわかったわ! チャーリー・ブラウン。平方根よ!」というルーシーのセリフを受けているということなのだろうか。4.5.1をインストールし、環境変数と起動ショートカットアイコンのプロパティのパスを書き換え、update.packages(ask=FALSE, checkBuilt=TRUE)してパッケージを更新した。
- 動画編集ソフト“Aviutl2”が公開される 編集画面を刷新、64bit対応など 作者「ゼロから作り直した」という記事。これはインストールせねば。なお、AviUtlのお部屋が正しいAviUtlのページであり、Yahoo検索で「AviUtl」を検索したとき(つまり、前述の記事のAviUtlという文字列からのリンクをクリックしたとき)一番上に表示されるmovaviという会社へのスポンサードリンク(なのに何故かリンク文字列は「AviUtl|公式ウェブサイト」となっているところが詐欺的)ではないので要注意。Yahoo検索は早急にmovaviとの契約を見直した方が良いと思う。
- 留学生の論文相談中、ふとjamoviのグラフを見たら、連続量データなのに離散値のようにプロットされていることに気づいたので、確認してみたところ、小数点以下を丸めて整数にしていたことが判明した。5-15くらいの範囲しかとらない値なのにそんなことをしたら精度がガタ落ちで論文としては致命的にまずいので、気の毒だが元データをjamoviに取り込むところからやり直してもらうことにした。まあ統計的検定の結果が有意かどうかというレベルではそんなに大きくは変わらないと思うが。完全に想定外だった。jamoviも結果ごとにメニュー指定内容が保存されている(もっとも、データのフィルタリングを後で変えたりすると、すべての結果について一括適用されてしまうが)ので、データさえ直せば、それまでにやった解析結果は自動的に更新されるはず。
- さっきのblueskyへのポスト(日本語でしたのだが)にPeter Dalgaardさんから「いいね」がついて嬉しい。
- 今日のNPBはなかったことにしたい。ちょっとショックが大きすぎる負け方で辛い。金丸投手のプロ入り初勝利まで、あとアウト2つのところまで漕ぎつけながら、清水投手が丸選手に打たれてサヨナラ負けしてしまった。
- 帰宅したら22:00を若干過ぎていた。『舟を編む』が相変わらず良い。
- YouTubeの広告の半分以上が、参院選兵庫県選挙区の公明党候補が備蓄米放出を自分の手柄として語る動画で占められているのは、たぶん公明党が地域をターゲットとした広告をYouTubeに出しているのだろう。かなりの金が掛かっていると思うが、ここまで大量に出すのはオーバーヘッドが多すぎて無駄ではないかと思う。実際いくら掛かるんだろう? この1/5くらいでもチームみらいの前田さんが広告を出したら兵庫県選挙区の情勢は変わるんじゃないかと思うが、チームみらいはYouTube広告は出さないのだろうか?
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